BI ダッシュボードについて知っておくべきこと

BI ダッシュボードの目的

ダッシュボードは組織の BI 戦略に必要不可欠です。ダッシュボードは、ビジネス上の意思決定を向上させるため、目的に応じて作成され、主要なデータセットからデータ分析が行えるようなデザインであるべきです。スプレッドシートを手作業でまとめる代わりに、モダン BI プラットフォームはデータへのアクセス、分析、表示そして共有が Web ベースのダッシュボードで行えます。強力で自動な BI ツールがあれば、ユーザーはダッシュボードを作成してレビューし、結論を導き、アクションを起こすことができます。

BI ダッシュボード対 BI レポート

ダッシュボードとレポートはビジネスインテリジェンスに欠かせないものです。ダッシュボードがあれば、ユーザーは複雑なレポートを理解しやすくなります。ダッシュボードは、パフォーマンス概要を瞬時に理解しなくてはならないステークホルダーに理想的です。レポートは、より詳細情報を必要とし、インサイトを得るためにデータを分解したいステークホルダーのためのものです。

ダッシュボードとレポートの主な違い

ダッシュボードとレポートは、2 つ揃って傾向やインサイトの総合的な見方を示しますが、それぞれ違うものです。ダッシュボードは、クラウドベースの技術を利用して、ほぼリアルタイムで更新できます。視覚的でインタラクティブなことが多いため、ユーザーが情報を扱いやすく、独自の分析を行えます。一方、レポートは静的です。詳細が表示されますが、エンドユーザーは編集されたデータからインサイトを抽出しなくてはなりません。

BI ダッシュボードの主な機能

モダン BI プラットフォームが提供する主な機能は、ほぼ同じです。ダッシュボードの使用実例では、そうした機能の一部または全部を紹介しています。

• カスタマイズ可能なインターフェイス
• 操作性
• ほぼリアルタイムでデータを参照できる機能
• Web ブラウザからアクセス可能
• 標準テンプレート
• コラボレーションを強化させる機能を共有

これらの機能はすべて BI ダッシュボードの目的を達するためのものであり、ユーザーや組織の全体利益につながるものです。

BI ダッシュボードの利点

BI ダッシュボードがあれば、組織は、複雑なデータを技術畑でないユーザーにとってわかりやすく操作しやすいものにできます。最初にコンテンツを作成するのは IT 部門 かもしれませんが、ビジネスユーザーも独自のダッシュボードを作成し、閲覧することができます。セルフサービス BI は、技術的バックグラウンドを持たないユーザーがデータをインタラクティブに扱えるようにします。Chipotle 社はダッシュボードを活用し、全店舗の統一ビューを作成し、分析プロセスを合理化しました。

ダッシュボードで作成したデータビジュアライゼーションで、ユーザーはビジネスの傾向を見つけやすくなります。好ましいトレンドをアラートし、好ましくないトレンドを分離させ、予測的インサイトを提示します。Charles Schwab 社では、何千もの銀行支店が独自のダッシュボードを作成し、パフォーマンスの追跡ができるようなった時、何ページものスプレッドシートを分析することなしに、Charles Schwab 社製品に対する顧客満足度を追跡することができました。

BI ダッシュボードデザインのベストプラクティス

業界のベストプラクティスと整合した効果的な BI ダッシュボードのデザインの仕方を教えるトレーニングコースは、数多くあります。独自の BI ダッシュボードをデザインする際は、次のことを念頭に置きましょう。

• ターゲットオーディエンスのためのデザイン。ダッシュボードをカスタマイズし、対象となるオーディエンスにとって必要な情報だけが表示されるようにしましょう。
• コンテキストを示す。売上や利益のデータには、ステークホルダーがトレンドを理解しやすいように、節目となる日付や年度比が含まれていることを確認しましょう。
• 実行可能なインサイトを。ビジュアライゼーションには、ステークホルダーの意思決定をサポートできる情報を表示しましょう。
• 煩雑な業務を回避する。少ないほど効果的です！1 つのダッシュボードに視覚的要素を詰め込み過ぎないようにしましょう。

Tableau の提供するトレーニングには、ユーザーが Tableau のプラットフォームを使いこなせるように、ダッシュボードの作成や最適化させる方法などを学べるビデオがあります。Tableau Blueprint の分析ベストプラクティスについての詳細は、こちらをご覧ください。

モダン BI ソリューションの評価

モダン BI は、あらゆるスキルレベルのユーザーにとって、データ分析をより身近に、インタラクティブにするようなツールと相性がよいものです。ビジネス目標にデータを組み込むことで、データを大切にする社風に変わります。評価ガイドを用いた BI プラットフォームの選び方についての詳細は、こちらをご覧ください。