Boston Scientific: 事業部門と IT 部門のギャップを埋める

Boston Scientific 社は世界中で医療機器の開発、製造、およびマーケティングに携わっています。同社は、「革新的な治療法により患者さんの人生を実り多いものとすること」をミッションとしています。ビデオ 1 では、ビジネスインテリジェンス部門のシニアマネージャーである Rory Abbazio 氏が、IT 部門と事業部門がどのようにパートナーとなり、セールスパターンを評価して市場での機会をつかんでいるかを説明します。Tableau の導入を成功させるため、同社では導入に時間をかけ、「大きな構想を小さく始める」ことにしました。重要なアナリストにトレーニングを実施し、各事業部門に配置したのです。次の ビデオ 2 では、SAP HANA へのライブ接続を使用して Tableau でデータを分析する方法について、Abbazio 氏が説明します。接続が高速なため、ビジネスユーザーもエグゼクティブもその場でスマートな意思決定を行えます。


Tableau: Tableau 導入後、事業部門と IT 部門との協力関係はさらに深まりましたか? Rory Abazzio 氏、BI 部門シニアマネージャー 事業部門がこちらに来るのを待つ代わりに、IT 部門が率先して行動したことが、Boston Scientific にとって大きな要素であり、成功の原因になっていると思います。こちらから事業部門に出向いて、「業界トップのこのツールは、そちらの用途にもこのようにフィットすると思います。そちらの使用事例を使ってちょっと試してみませんか」と言ったわけです。そして、Tableau を使った意思決定プロセスに足並みがそろって行きました。このように、事業部門はツールの導入をとても喜び、全体的に見て IT 部門との協力関係にも非常に満足してくれました。私たちとしても事業部門の力になりたかったのです。そして、実際にそうすることができています。 Tableau: Tableau の導入を成功させた秘訣は何でしたか? Rory: 導入にはウォーターフォール型のアプローチではなくアジャイルなアプローチを採用し、一度にすべてを変えるのではなく、1 つの機能を追加することから始めました。大規模なウォーターフォール型アプローチではなく、大きな構想を持ちつつも小さな規模で始めたのです。チームの中核メンバーと、事業部門からの数人にも、Fundamentals と Advanced のトレーニングを受けてもらいました。営業が今後のコンテンツを作成するわけですから。チームを構成するにあたっては、IT 部門内のアナリストたちが、各部門のパートナーともなる方法を採用しました。こうすることで、アナリストたちが各部門について、どのような部門なのか、何を目指しているのか、どのようなデータの問題に直面しているのかを理解できます。アナリストたちは Tableau についてもよく知っています。こうして、彼らが事業部門に組み込まれたわけです。そして、事業部門に対しては、「そう、グループ設定はこうするんですよ、階層はこうするんです、計算はこうするんです」と、簡単なことから始めていきました。

IT 部門のおかげで成功への道を拓けました。今では、Tableau を使ってデータを最大限に活用できるようになった、と感じています。

Tableau: 事業部門と IT 部門はどのようにお互いを支援していますか? Rory: IT が体制を整え、技術を押し付けるだけでなく、事業部門と IT 部門がパートナーとして連携できることを見せてくれたのと同じくらいに、私たちも頑張りました。「どうすれば協力してこのことに取り組めるでしょうか? 各部門で皆さんが成功するために、どのようにして全社的な視点で動くことができるでしょうか」ということを伝えたかったのです。IT 部門のおかげで成功への道を拓くことができました。今では、Tableau を使って現時点のデータを最大限に活用できるようになった、と感じています。 Tableau: 次の一歩としてどのようなことをお考えですか? Rory: 他の部門への働きかけを始めています。先ほども述べた通り、その他の隣接する部門についてはまだ始まりにすぎません。各部門に 1 人が素晴らしいビジュアライゼーションやワークブックを作り始めているという点で、組織全体に普及していると言えます。 こちら で、IT 部門に Tableau が好まれる理由を詳しくご覧いただけます。

SAP HANA 併用時の「驚異的パフォーマンス」

Tableau: どのようなニーズがあったのですか? Tableau でどのようにニーズが満たされましたか? Rory: 3 つの「センターオブエクセレンス」があります。つまり、BI レポーティング、オペレーションレポーティング、および価格設定です。Tableau を使うことに決めた理由は、BusinessObjects や PowerPlay を使っていたとき、数多くのユースケースが欠けていることに気づいたためです。 Tableau: Tableau によって、BusinessObjects にはなかったどのような機能が実現していますか? Rory: 主に欠けていたのはアドホック分析でした。ダッシュボード機能は、特にビジュアライゼーションで、Tableau によって実現した重要な機能の 1 つです。それと、データからパターンを見つけられることですね。

VP が質問してきたとしても、その場で直接詳しく答えられるわけです。 特にプレゼンテーションについては、実に直感的で使いやすいものになっています。

Tableau: Tableau 内ではデータにどのように接続しているのですか? Rory: Tableau のメインデータベースとして SAP HANA を活用しています。他の会社のほとんどがデータ抽出を使っている一方で、私たちはライブ接続を使っています。何よりも素晴らしいと思うのは、このツールが発揮するパフォーマンスです。米国の内外を問わず、Server と Desktop を使用して驚異的なパフォーマンスが得られています。私たちは Salesforce を利用しています。そして、同時に HANA での業務も最大限に活用し、HANA のビューを最適化し、バックエンドに HANA の新しいビューも作成しています。簡単にまとめてしまえば、そのようにしてここまでの成功を収めてきました。 Tableau: ユーザーはどのようにしてデータを扱うのですか? Rory: ビジネスユーザーが行動するためのサービス、つまり今あるデータをもとに意思決定を行うためのサービスを提供することが目標でした。私たちは分析の活用を定着させようとしています。Excel レポートや PowerPoint を使用する代わりに、四半期ビジネスレビューのストーリーが使われるようになってきました。VP の質問に対してその場で直接詳しく答えられるため、これは大きな意味のある変化です。特にプレゼンテーションについては、実に直感的で使いやすいものになっています。 Tableau: 社内でどれほどの人が Tableau を利用するようになっていますか? Rory: 現時点で 245 人の Desktop ユーザーと、約 1500 人の Server ユーザーがいます。文字通り始まったばかりです。実際、Tableau の使用を始めてからわずか 4 カ月ですから。1 部門への導入が完了したところで、これはまだ周辺的な介入にすぎません。