Zen Master による Tableau 導入ガイド
Tableau Desktop ライセンスをご購入いただきありがとうございます。もしかしたら Tableau Server もご購入いただいたかもしれません。すぐに社内で情報を共有し、今までの BI プロセスを廃止して、Tableau を導入したいとお考えだと思います。ぜひそうなさってください。では、何から始めればよいでしょうか。
ハロウィンの夜にキャンディーを渡すようにライセンスを渡したいと思われるかもしれません。簡単ですし、ビデオだってあるし。そうでしょう? それでもいいのですが、お菓子はすぐになくなってしまい、子どもたちは、すぐにまたドアをノックし始めるでしょう。あるいは、あなたの記憶にもあるような、手作りの衣装を着ている子どもだけにキャンディーをたった 1 個あげる家のようになることだってできます。そうはならないでください。そのような家はハロウィンの夜の終りに生卵を投げつけられたり、トイレットペーパーだらけにされたりしてしまいます。
それでは、どのように Tableau を導入すればよいですか。
現状を理解する
これは、プロジェクトマネージャーを含め皆がしたくないと思っている作業です。散らかったクローゼットや物置、あるいは部屋に入って、しなければならない作業に圧倒されるようなものです。この作業は得てして非常に煩雑なものですが、Tableau 導入の成功と失敗の分かれ道となります。以下の質問の答えを考えてください。
- 会社で Tableau を支援または推進しているのは誰ですか。ヒントは、いつも Tableau を使って何ができるかということばかり話している人のことです。テレビ、スポーツ、デヴィッド・ボウイなど、関係のない話をしていても、いつの間にか Tableau の話になっています。
- Tableau Server、ライセンス管理、アップデートなどを扱うオペレーション担当者または IT 担当者は誰ですか。このような人は大抵、IT の世界で暮らしていたり、サーバー管理、パッチ適用、スクリプト作成などや、その他 IT の中で起こっていること (小耳に挟んだのは、ゲーム、スターウォーズ、それとバーチャルフットボール) なら何でも知っています。スクリプトを作成できると、とても役立ちます。
- システムの現状はどうですか。これは、飛行機が離陸する前に行うフルサービス点検です。離陸した後にサブライズはあってほしくありません。Tableau の導入時も同じです。情報の保存場所になっているシステムが 10 個もあるといった場合も、Tableau を使わない理由にはなりません。使い方が変わるだけです。Tableau を使って、より統合されたシステムを計画することだって可能です。本当に率直な気持ちです。
- 最終的に到達したいところはどこですか。何をもって成功と考えますか。全員が Tableau を使っている状態ですか、それとも一部が使えればそれでよいですか。これらを書き出してみてください。または、Visio や PowerPoint、手描きなど、意図を伝えられるものでそれを描きだせればなおよいです。
チームを選ぶ
小学生がドッジボールをするときのように行き当たりばったりに進めないでください。各分野に適した人材を見つけてください。これを学際的とか多様化と呼ぶ人もいるし、他の流行語で好きなように呼ぶ人もいます。反対意見を出してくれる人も必要です。否定的に物事を見る人を見つけてください。いつも「エンドユーザーにこれ以上のトレーニングなんて必要ない」と発言するような人です (無料のシックスシグマレッスン: トレーニングでは問題の約 20% しか解決しませんが、チェックボックスや自由入力のテキストフィールドなどの UI を修正することで問題のなんと 80% が解決します)。以下の人材を揃えてください。
- ダッシュボードを使う人 (「全員」ではありません。ダッシュボードを使って質問に答える人です)
- ダッシュボードを作成する人
- ダッシュボードを実行するサーバーをサポートする人
- 技術畑ではない人
クイックウィン (素早い成果) を収める
当然、誰もが成功したいと思っていることでしょう。デヴィッド・ボウイではありませんが、皆さんはダンスさえ、、、おっと、小さく始めれば、遅れないでそこにたどり着けます。以下が具体的なポイントです。
- どこか 1 か所 (部署、特定のグループ、CFO 肝煎りの特別企画) を選んで、そこに重点を置きます。一発逆転が必要なところ。ズキズキ痛んで赤いところ。本当に困っているところです。幸いなことに、その問題は解決できます。日焼けに塗るアロエのように、Tableau の導入がまさに必要とされるものです。
- 皆が必要としているものを理解します。自分でその問題を感じてください。
- その問題を解決するためのダッシュボードを設計します。
- フィードバックを受けます。
- 修正します。
- 適切に修正されたことを確認します。ここで、周りから文句が出なければ、次の仕事が待っています。喜ぶどころではなく、踊り出さずにはいられないことでしょう。この時点で、他の部署からの仕事の依頼が 3 件は来ているでしょう。YouTube のアデルのように (または彼女がミュージックビデオで使っているガラケーのように) 大人気になります。
確立する
- ここまでで作ったのは柔らかいゼリーのようなものです。次はリングケーキのようにしっかりと形を作りましょう。
- どんな失敗をしましたか。
- どのようにすればもっとうまくできましたか。
- サーバーに問題はありませんか。
- 現状を効果的に監視できますか。
- 対応できる仕事量は最大でどの程度ですか。
- すべてが円滑に進むためにはどうすればよいですか。
導入を継続する
このようなクイックウィンを繰り返し収めると、どうなるでしょうか。推進してくれる人の数が増えます。この時が、社内ユーザーグループを構成する最適なタイミングです。よく話し合って誰が何が得意かを確認してください。
庭に水をまき、種を集める
スタッフとの連絡を怠らないでください。問題が発生しているのであれば、それはトレーニングに関する問題ですか。行き詰まってしまっていますか。パブリッシュに関する問題は発生していませんか。ダッシュボードを作る必要があるのにデータを利用する手段がない、といったことはありませんか。このような問題は、Tableau の導入を妨害してしまいます。スタッフが何度も同じことの繰り返しをするばかりでスランプに陥っているのであれば、社外のユーザーグループを見つけてあげるか、彼らの日常生活を活気づけるような他の分野の仕事がないか探してあげてください。
拡張する
誰もがアクセスできる環境で仕事をしているかもしれません。新人研修に Tableau の紹介を取り入れてください。企業の文化に深く浸透させてください。チームリーダーを育成する、最高のダッシュボード設計者にトレーニングおよびサポート、また指導を担当してもらう、IT 部門と営業部門が一緒に長期計画を検討できるようにするなどして、サポートしてくれる十分な人員を集めてください (長期計画を検討する立場にある方は、Paul Banoub 氏のブログ (英語) をご覧ください)。
さらに詳しくは、以下のリンクをご確認ください。
IT と Tableau が進める分析革命のロードマップ (英語)
Oldcastle の「真のセルフサービス分析文化」が従業員にいかに役立っているか (英語)
データ日記: セルフサービス分析文化の定義 (英語)
Tableau Server のパフォーマンスを改善するための 5 つのヒント
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