Tableau でレポーティングにかかる時間を何日も短縮する Groupon 社

Groupon 社は、世界中の地場小売企業を支援しながら、消費者に利益をもたらすことをミッションに掲げた e コマース企業です。

Groupon 社は Tableau を利用して、Web サイトの構造、商品化計画、モバイルの最適化について意思決定を行っています。またプロダクトチームでは、業績をまとめたインタラクティブなビジュアライゼーションで全データを組み合わせ、全体像の把握や具体的な試みへのドリルダウンを行えるようにしています。レポートの作成は、以前なら最大 3 日かかっていたものが 1 日で完了します。

現在、Groupon 社の Tableau Server 環境には数百のダッシュボードがあり、プロダクトマネージャーの Meghna Suresh 氏によれば、「社員は常にもっと [Tableau ] を求めています」とのことです。


Tableau: Groupon 社にとって、データはどのくらい重要な存在ですか。
プロダクトマネージャー、Meghna Suresh 氏: オンライン小売の業界では、配置が何よりものを言います。そして、配置はとても興味深いものです。というのも、実店舗との共通点がたくさんあるからです。たとえば、Target や Walmart のような米国の大規模小売店に入るところを思い浮かべてみてください。まず、店舗の入口でいくつかの商品が販売されています。そして奥の方にも、商品があります。

当社では、サイト上の配置をとても似たような形で捉えています。Groupon のホームページで、何を正面中央に置くべきだろうか、検索バーはどのくらいの大きさにすべきだろうか、お客様が地元のバーゲン品を探しているときに、検索ページに地図を表示すべきだろうか、といった具合にです。ほとんどあらゆる意思決定の材料としてデータを使っています。

Tableau: データの視覚化や意思決定の支援として、どのように Tableau を利用しているのですか。
Suresh 氏: データを利用して、Tableau を使いクリエイティブな形でデータを視覚化できるので、サイト上の最適な配置とレイアウトがどうあるべきか、あらゆるお客様にとって見え方がどのように違っているのかをしっかり見極めることができます。そのような形で、Tableau はカスタマーエクスペリエンスのあらゆる視点で確実な情報源になっています。

商品の面から言えば、サイトのどこで何を売るのかについてたくさんの変更を行いました。また、A/B テストも常に実施しています。ですから、A/B テストの結果を測定し詳しく分析できるということが、当社にとって何よりも Tableau が役立っている点です。

当社の Web サイト、モバイルアプリ、タッチサイトの全体で、常時数百の A/B テストを行っています。各テストの結果をすべてまとめて 1 つのビジュアライゼーションで見て、ある試行がどのような状況になっているかだけではなく、ユーザー区分によって効果の違いがあるかどうかも、ドリルダウンして見ることができます。文字通り、日常的にお客様が当社のサイトで見ているものをほぼすべて教えてくれます。

データを利用して、Tableau を使いクリエイティブな形でデータを視覚化できるので、サイト上の最適な配置とレイアウトがどうあるべきかをしっかり見極めることができます。Tableau は、カスタマーエクスペリエンスのあらゆる視点で確実な情報源になっています。

Tableau: Tableau に対してどのような反応がありましたか。
Suresh 氏: 社員は常にもっと求めていると言っていいでしょう。それこそが、Tableau が Groupon で今のような全社規模の大きなソリューションにもなった大きな理由でしょうね。

Groupon の Server 環境にログインすると、数百ものダッシュボードがすぐに表示されます。ユーザーは主に、そのようにして Server にアクセスしています。私は、この状態を良いことだと考えています。以前の当社はファイルをメールで送り合わなければなりませんでしたが、今では URL をクリックするだけで、見たいものにすぐアクセスできるからです。Tableau のおかげで、大変簡単になりました。

Tableau: Groupon 社では、Tableau によってどのような影響がありましたか。
Suresh 氏: そうですね、生産性が大きく向上しました。というのも、以前なら社員はたくさんのレポーティング作業をマニュアルで行っていましたが、今では Tableau で自動化されているからです。

これまで毎週の会議に、アナリストは決まって長い時間をかけて準備をしていました。水曜の会議であれば、その準備で月曜と火曜が全日潰れていたのです。ですが今では、月曜の午後には実際にデータを見合い、それについて話し合いが始められる状態です。

社員が共通の知識基盤からスタートでき、その知識基盤が非常に視覚的で、高度にインタラクティブであり、簡単に多角的な見方ができると、すぐに本題に入って意思決定に達することができます。それこそが、当社で意思決定プロセスを簡素化し誰もが関われる形にできた理由なのです。

Tableau: Tableau の導入で、他に何かメリットはありましたか。
Suresh 氏: 社員が 3 日かけなければならなかった業務は今ではわずか半日で行え、そこから削減できたコストを数値化するのであれば、総額がとても大きなものになるのは間違いありません。実際に試したことはまだありませんが、やってみるといいでしょうね。

Tableau: どのようなデータソースに接続していますか。
Suresh 氏: 好みのデータソースとして、おそらく Excel だけを使っているユーザーはいます。私個人は、できるだけデータウェアハウスに直接接続しようとしますね。そうすると、もっと自動化されたスムーズなレポーティングと分析が行えるからです。

それに、Hadoop や R との統合も行えます。社内のあちらこちらで Hadoop や R を使っているユーザーも見たことがあります。Tableau の製品開発面で何よりうれしいのは、接続できるデータソースが多いことですね。

Tableau: Groupon 社全体のデータ分析は、Tableau でどのようにスムーズになりましたか。
Suresh 氏: 以前なら、社員はちょっと離れてアドホック分析のようなものをまた少しやったりという感じでした。しかし、このような Tableau ソリューションや、当社の商品で使っている他のたくさんのレポーティングソリューションでは、社員は情報源を統一することができます。

すると、大きな変化が現れます。会議で、全員が少なくとも数字に関しては同意するわけですから。いろいろな場面で、人々が実際には異なる知識基盤に立っていることがあります。そのような状況では、ホームページに何を載せ、他のページには何を載せるべきかという本来の議論を実際に始める前に、まずその知識基盤の違いを確認し調整しなければなりません。