Tableau と統計的手法を使用してデータを読み解くビジネス統計講座

Deanna M. Kennedy 博士は 2011 年から Tableau を使って授業を行っています。  彼女は、ワシントン大学でオペレーションとプロジェクト管理の他、計量的手法やビジネス統計の分野を教えています。Kennedy 博士が Tableau を初めて知ったのは、ビジネス分析を授業のカリキュラムに導入する方法を調べていたときに学科長から Tableau について聞いたことがきっかけでした。Kennedy 博士は Tableau 教育向けプログラムを使って、ビジネスに関わるテーマで調査を行い、Tableau ダッシュボードを使ってデータについて考察するという課題を学生に与えました。  Tableau を使った授業について Kennedy 博士にインタビューしました。

主な学習目標:

  • データ分析用ビジュアライゼーションツールに慣れる
  • 複数のデータ表現方法とそれぞれの長所、短所を学ぶ
  • ビジュアライゼーションに基づいた推論、仮説を立て、問題を定義できるようになる
  • コンピューターを使ってデータを分析することに慣れ、そのスキルを上達させる

Q&A
講座で Tableau をどのように使用したかを教えてください。
計量的手法とビジネス統計講座で、Tableau をデータ分析ツールとして紹介しました。学生は3人から5人のグループに分かれ、ビジネスに関わるテーマに基づいてデータを分析しました。取り上げられたテーマは携帯電話市場、電気自動車業界、電子書籍の売上、全国の給与や失業、出会い系サイトの経営などさまざまです。学生は Tableau を使用して、結果となるビジュアライゼーションを評価し、新たな事実、仮説、今後調査すべき問題を見つけました。
このグループプロジェクトの目標は、統計的手法を使って、ビジネス、テクノロジー、産業についての新しい知識を得ることでした。最後の課題は、ダッシュボードを作成し、さまざまなダッシュボードを見ていくことで、マネージャーが決定を下すために情報がどのように使用されるかを説明することでした。

多くの学生は統計の授業が役に立ったと考えていますが、その授業が楽しかったと言う学生はあまりいません。自分の統計の授業を楽しく有意義なものにしたいと思いました。これは大好評でした。学生は Tableau を楽しんで使い、多くの学生はグループプロジェクトが終わっても引き続き Tableau を使っています。この結果には大満足です。

Tableau を選んだ理由は?
多くの学生は統計の授業が役に立ったと考えていますが、その授業が楽しかったと言う学生はあまりいません。自分の統計の授業を楽しく有意義なものにしたかったのです。また、データ分析の適用範囲を広げることにも関心がありました。データ分析プログラムを授業に取り入れることにより、スプレッドシートで数字を処理するだけの授業がより楽しいものになりました。講座では 10 週間という短い期間で多くのトピックを網羅するため、簡単に学習できるプログラムを導入し、そのプログラムを使う時間を確保する必要がありました。Tableau を試したとき、簡単に習得できると思いました。こうして私は Tableau を授業に導入し、グループプロジェクトで学生に Tableau を使うよう指示しました。これは大好評でした。学生は Tableau を楽しんで使い、多くはグループプロジェクトが終わっても引き続き Tableau を使っています。この結果には大満足です。

Tableau をどうやって習得しましたか?
Tableau の使い方は、実際に使いながら徐々に覚えていきました。プログラムを最初にダウンロードしたときに付属していたサンプルデータを使って、さまざまなシートを作成し最終的にダッシュボードにまとめました。次に、他のデータセットをインポートして、複数のシートやダッシュボードを作成しました。質問が生じたり、クラスで詳細を教えられるよう Tableau のオプションをもっと知りたいと思ったときには、Tableau のアカデミックプログラムチームに会いました。私がプログラムを理解し、学生に教えられるよう、アカデミックプログラムチームは複数のデモを行ってくれました。

どのように Tableau を学生に教えましたか?
4時間の授業で、体系的なワークショップが行われました。教室でコンピューターとプロジェクターを使い、Tableau から提供されたサンプルデータ (スーパーストアデータ) を使用してダッシュボードを作成する方法を学生に説明しました。私が画面で操作方法を見せ、学生は自分のコンピューターで同じ操作を行いました。クラス全員が同じダッシュボードを作ったので、学生同士が助け合いながらトレーニングを完了できました。トレーニングの最後に、学生が自分のグループプロジェクトのデータをインポートし、Tableau でデータを視覚化する時間を設けました。トレーニングで教えた簡単なテクニック以外の機能も学生はすぐに使えるようになり、インタラクティブで洗練されたグラフィックスをすぐに作成できるようになりました。

Tableau を教えるときの最大の課題は何でしたか?
Tableau を教えるときの最大の課題は、Apple のコンピューターを使用している学生でした。もうひとつの課題は、Tableau に適切な形式にデータを整理する方法を学生に教えることでした。学生からの質問で最も多かったのもデータを整理する方法でした。今後は、別の時間を取ってデータの整理方法を教えようと思っています。

学生からどのような感想が寄せられましたか?
学生の多くは、講座で Tableau を学ぶことができて良かったと感じ、他のクラスでも使いたいと思っているようです。Tableau は使いやすくてインタラクティブに操作できるため、Tableau を仕事に導入したいという学生も多くいました。

学生のプロジェクト例:

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