インドをリードする信用情報機関の CRIF High Mark Information Services 社は、顧客のリスク要因や、地理的要因に基づいた傾向などの基準を示した、正確でタイムリーなレポートを銀行および融資業界に提供しています。
CRIF High Mark 社では、クライアントへのサブスクリプション商品の一環として、商品データ、地理的データ、顧客層データをパッケージ化しています。このデータは、Tableau Server 上の共有ダッシュボードで提供されています。クライアントは、信用情報機関のデータプールから得た情報とともに自社の商品ラインを分析することができ、データのより深い理解とビジネス機会の発見につなげています。
ビデオ 2 では、ビジネス分析チームでプラクティスリードを務める Rakesh Rallapalli 氏が、Tableau のマッピング機能による成功談を語っています。
数百万件の住所レコードがあっても、Rallapalli 氏のチームでは、Tableau Desktop で数回クリックするだけでマップを作成できます。また、従来型のマッピングに加え、複雑なヒートマップを 1 日以内で作成できるようにもなりました。これは、以前なら最大 1 週間かかっていた作業です。
Tableau: ビジネスインテリジェンスツールを求めていた理由は何ですか?
Rakesh Rallapalli 氏、ビジネス分析チームプラクティスリード: データは商品になりました。当社では、オンデマンドでユーザーにインテリジェンスを提供できる方法を模索していました。
Tableau: 毎日、どのようなデータを処理しているのですか?
Rallapalli 氏: 地理的データ、商品ラインのデータ、顧客層データです。また、一般に公開されているデータを使用して、保険部門や通信部門などの従来とは異なる信用調査業界の使用事例を考えていました。
Tableau: データはどのようにクライアントに提供しているのですか?
Rallapalli 氏: 定型レポート、信用調査会社からオンデマンドで取得するデータ、ダッシュボードでのインタラクティブなデータディスカバリなどすべてを 1 つのプラットフォームにまとめました。
クライアントは驚き、「そうなんですか、そんなことができるのですか? 自分たちの地理的な要素を理解して、システムでデータをフィルタリングして取得し、それをヒートマップで見られるのですか? それはすごいですね」と言っています。
Tableau: クライアントは Tableau からどのようなメリットを受けましたか?
Rallapalli 氏: クライアントは自社の商品ラインや、信用調査会社のデータプールからのデータや情報を分析できるだけでなく、ベンチマーク分析を実行したり、商品ラインのパフォーマンスや品質などに関するレポートを作成できます。
これはサブスクリプション方式でクライアントに提供しており、加入してサービスをご利用いただけるようになっています。そして、そこでセルフサービス分析を行えます。
Tableau: ユーザーは、データからどのようなインサイトを引き出しているのですか?
Rallapalli 氏: この粒度であらゆる情報を提供しなければならない場合、市場でどこに融資が集中しているのか、集中によるリスクは何か、地域で事業が適切に分散しているかどうか、支店網が人口をすべてカバーしているかどうかをエンドユーザーが自分で見つけることができるようにしています。ユーザーは、このようなインサイトを当社のシステムから引き出すことができるようになっています。
Tableau: クライアントは Tableau にどのような反応を示しましたか?
Rallapalli 氏: クライアントは驚き、「そうなんですか、そんなことができるのですか? 自分たちの地理的な要素を理解して、システムでデータをフィルタリングして取得し、それをヒートマップで見られるのですか? それはすごいですね」と言っています。
より優れたマップをわずかな時間で
Tableau: 社内では Tableau をどのように利用しているのですか?
Rallapalli 氏: 当社では、さまざまな分析を行う推奨プラットフォームの 1 つとして、地理的分析でも、エンドユーザー自身が行えるようにしたセルフサービス型のビジネスディスカバリでも、Tableau を利用しています。
Tableau: どのような課題に直面していたのですか?
Rallapalli 氏: インドでは、処理しているデータの量について、ある特殊な課題に直面していました。全体的に見ると、インド全土で約 5 億件のレコードがある住所ライブラリです。
ここでとても重要なのは、そのデータを地域にマッピングし、うまく区分し、包括的なデータマップを作成することです。
そして当社では、4 千万を超える行を持つ集計データの情報をユーザーに提供する、ダッシュボードを設計することができました。そしてこれを、インドの 36 州、650 を超える県に対し、地理的なコンテキストに当てはめています。
ヒートマップの作成は、Tableau を導入するまで 40 人時かかっていましたが、今では 1 日以内です。ほぼ 80% 削減できたことになります。
Tableau: 他のビジネスインテリジェンスソリューションを検討しましたか? Tableau を選んだ理由は?
Rallapalli 氏: Tableau には、オープンソースの Web マッピングソフトウェアも使える統合機能がありますが、それが当社で活用している Tableau の強みの 1 つです。
Qlik 社の QlikView などの製品も検討しました。MicroStrategy も検討しました。地理情報分析は インドにおけるCRIF High Mark の強みの 1 つです。Tableau ではジオマッピング機能に関してシームレスな統合が可能だったため私たちは Tableau に魅力を感じました。
Tableau: 御社にとって重要な Tableau の機能は他にもありますか?
Rallapalli 氏: このソリューション全体の設計はプラグアンドプレイで簡単にできました。明日インドの地域から香港の地域に拡張したとしても、このソリューションはうまく動作すると思います。
Tableau: Tableau でどのように時間を省くことができたのか、一例を挙げていただけますか?
Rallapalli 氏: それは状況によって異なりますが、一例として、通常であれば40 時間の工数がかかるヒートマップが Tableau なら 1 日かかりません。実質的に約 80% の時間短縮になります。
Tableau のおかげで、私たちはインドにおける地理的分析および情報分析に関してさらに一歩踏み込んだレベルに進もうとしています。