Box は、ファイルのセキュリティを確保しながら、クラウド上で共有および保存できるサービスを企業に提供しています。 47,000 社、3,700 万人を超える人々が Box でコンテンツを保管しています。
Tableau 導入以前、Box の上級アナリストである Abhishek Gupta 氏は、別の BI システムでダッシュボードを作成していました。 分析プロジェクトを開始するだけで、数日の作業時間がかかっていました。
時間の余裕ができたことで Abhishek 氏はさらに深くデータを掘り下げられるようになりましたが、これは「分析に携わるなら極めて重要なこと」だと言います。
Tableau と Amazon Redshift を使用することで、Box では以下のことが可能になっています:
- 自社製品を顧客がどのように使用しているかを把握
- 社員がデータにアクセスする際の「セントラルポイント」を作成
- データを調査し、優れた意思決定を迅速に実行
「情報は真実」
Tableau: データに関して、Box の方々が最も必要としているのは何ですか。
上級アナリスト、Abhishek Gupta 氏: 社員は数字にアクセスできる必要があります。そして、ユーザーが製品をどのように使用しているのか、また投資の効果があったのはどこで、なかったのはどこかを把握できることが必要です。 情報は真実であり、ダッシュボードには社内のだれもがアクセスできるようになっています。
ダッシュボードは社内の全員に対してオープンになっており、役員がやってきてダッシュボードを使えば、私たちにわかるようになっています。 役員たちが会議でダッシュボードを開いているのを見たこともあります。 私たちは定期的に会議を開いて、さまざまな数値を確認しますが、何人かの役員が、会議のすべてを Tableau ダッシュボードを使って行っているのを見たこともあります。
Tableau: オープンにしていることで、どのような効果がありましたか。
Gupta 氏: 効果といえば、会議にかかるさまざまな負担が軽減されています。 ダッシュボードを調べるだけでよく、ダッシュボードでは常に最新の情報を利用できます。 間違いなく、大きく役立っています。
私たちは常に、製品がユーザーにどのように使われているかを理解しようと努めています。それが有益な情報だからです。ユーザーがどのように製品を使っているかがわかれば、製品をどう改善したらよいかがわかり、製品に対するエンゲージメントを高めることができます。 ですから、常にこれを念頭に置いて、重視しています。たとえば、どの機能を使用しているのか、どうやって使っているか、あるいは使っていないのか、そしてさらに深く深くデータを掘り下げて、その機能を使っていない理由を理解するよう努めます。
Tableau: Tableau を使われてどのくらい経ちますか。
Gupta 氏: Tableau を使っているのは、そうですね、Desktop ライセンスを使い始めて 1 年半以上経ちます。それから、Server に移行してからは、おそらく 3 ~ 5 か月です。 本当に素晴らしかったです。 約 1,100 人の従業員が日常的なアクティブユーザーです。
Tableau: Box についてもう少しお話しいただけますか。
Gupta 氏: Box は、マルチプラットフォームです。 Box は、Web ブラウザまたはデスクトップクライアント、モバイル製品のどこからでも使用できます。 そのため、多くのダッシュボードを使って、これらすべての多様なアクティビティをチェックし、どこからどのようにしてデータにアクセスしているかを確認しています。
Tableau: どのようなダッシュボードを用意されていますか。
Gupta 氏: 最近作成している面白いダッシュボードの 1 つは、成長がどこからもたらされているか、国外からか国内か、そしてどうやってアクセスしているかを調べるものです。
Tableau: ダッシュボードで得られるようになったインサイトにはどのようなものがありますか。
Gupta 氏: 発見したインサイトの中で面白いものとしては、サウジアラビアやインドといった国々では、Box のプレゼンスがかなり大きく、特に Android、Blackberry、Windows からのアクセスが多いことが顕著でした。
このようなことがわかっていると役立ちます。中東でプレゼンスがあるとわかれば、他国にあるオフィスが着目して製品を使い始めるきっかけとなり、こうしたユーザーにを通じてアップセルのチャンスとなる可能性があります。
しかし、さらに興味深いインサイトの一例としては、より多くのデータが出てきて、国際的なデータとマルチプラットフォームのデータがあり、この 2 つのデータを組み合わせたことで、一般に言われていることではありますが、モバイルの伸びが世界中に広がっていることを、自分の目で見て確かめることができました。 データを通じて実際に確認し、人々に製品がどう使われているかがわかります。
Tableau: Tableau の全体的な印象はいかがですか。
Gupta 氏: 他の人たちにとっても、Tableau は、内容を汲み取り、データを利用するための優れた手段です。より多くの、さまざまなチームの人たちと連携し、さらにさまざまなグループの人たちと共に働く中で、Tableau は、全員がこの情報にアクセスするためのセントラルポイントとなっていきます。 これは本当に重要なことになります。多くの質問が出てくるほど、より多くのダッシュボードを作ったり、より多くの分析を行ったりする必要が生じるからです。 大きなことになっていくでしょう。
Tableau から Redshift には本当に高速で接続できます。Redshift は列指向 (カラム型) なので、クエリ処理時間が実に速いです。そして、Tableau で実現できるビジュアライゼーションは素晴らしいです。文字通り、すべてを数時間で接続できます。
生産性を高める Tableau と Amazon Redshift の連携
Tableau: Tableau と Redshift の連携はいかがですか。
Gupta 氏: Tableau から Redshift には本当に高速で接続できます。 Redshift は列指向 (カラム型) なので、クエリ処理時間がとにかく非常に速いです。 本当に役に立ちます。 そして、Tableau で実現できるビジュアライゼーションは素晴らしいです。 文字通りすべてを数時間で接続できます。1 時間足らずで、と言ってもよいでしょう。
Tableau と Redshift の組み合わせは、まるで 1 つの製品と感じられるほどです。 本当にうまく連携しています。 ちょっとした問題は必ずどこにでもあるものですが、今回の導入は実にうまくいっています。
クラウドにデータを置くことに関しては、実際に大きな課題になったのはセキュリティだけでした。大量の顧客情報がありますので、どのような種類のデータをクラウドに上げるか、というようなことです。その点については、セキュリティ上の多くの課題をクリアにしていく必要がありました。 しかし、実際のビジネスでの事例が見つかれば、それほど困難はありませんでした。
Redshift はすぐに使い始めることができました。Tableau も同じくすぐに使い始めることができました。きっとご自身でもご存知かと思いますが。 2 つの組み合わせは、本当にうまく機能しています。
Tableau: 具体的な例はありますか。
Gupta 氏: Redshift をすぐに使い始めることができたというのは、たとえば、分析チームやデータベースエンジニアリングチームなど、セットアップを担当するチームがあるとします。
そのチームが、何日も何日もかけて、ここにサーバーを立てて、あれこれとインストールして、データをプッシュして、といったことをする必要がないのです。 数分で使い始めることができるのです。 私自身でセットアップを行いましたが、 本当に速かったです。
Tableau Desktop のコンポーネントがあれば、Redshift サーバーにつないで接続し、クエリを実行して、オンラインでサーバーにパブリッシュするだけで、文字通り 1 時間で済みます。 素晴らしいです。 つまるところ、ハードウェアとソフトウェアが一体となって、1 つの製品のように使えるのです。