データと分析のモダンガバナンス

ガバナンスはもはや、柔軟性やビジネスへの有用性を優先するか、それとも厳しい IT 制御を行うかを選択するものではなくなりました。IT とビジネスユーザーが協力して、全ユーザーが利用でき、 かつデータのクオリティ、コンテンツのセキュリティ、一貫性を確保できるガバナンスモデルを定義することが可能になりました。適切なガバナンスはデータを保護する一方、組織全体での幅広い分析の利用を促し、簡単にデータを閲覧し、隠れたインサイトを発見できるようになります。

セルフサービスのガバナンス

ガバナンスの基礎は一貫性、セキュリティ、そして信頼性です。ビジネスがデータを活用できるよう、セキュリティを妥協する必要はありません。エンタープライズ分析のモダンなアプローチの一環として、データガバナンスとコンテンツ管理はビジネスユーザーと協力して行うべきです。標準化されたデータへの信頼性の高いアクセスを提供することで、IT はビジネスからの信頼を得ることができます。その信頼の基礎となるのはセキュアで一貫したデータ、つまり各ユーザーが自信を持ってアクセスして分析でき、そして仲間と一緒にインサイトを共有できるデータです。


信頼できるデータ

データはすべての分析作業の土台です。データがより正確で完全であり、また新しいほど、分析の正確性が高まります。Tableau を導入した場合、IT 部門は Tableau Server を使用して 1 ヶ所で データを構築、管理、および共有できます。オンプレミスのデータウェアハウスやクラウドアプリケーションへのライブ接続でも、ハイパフォーマンスの抽出の作成でも、ビジネスユーザーがデータの検証ではなく分析に集中できます。データを中央化することで、IT は信頼できる 1 つのデータソースを作成し、重複を避け、キャッシュによりパフォーマンスを向上させることができます。

業務の分担

IT とビジネスの強力な関係は、セルフサービス分析の基礎です。かつて IT が担当していた繰り返しのタスクは、Tableau で部門やチームの所有者が簡単に行えるようになります。ビジネスの所有者は新規ユーザーの追加、データの管理、コンテンツのプロモーション、他のグループとの共有など、分析ワークスペースの管理が行えます。これにより、IT はその分プラットフォームのガバナンスやシステムの信頼性、他のユーザーがデータや分析を利用できるようにすることに集中できます。


信頼できるコンテンツ

分析を共有したり共同作業を行うことで、より適切な決断を下せるようになります。Tableau は、チーム内のサンドボックス環境で新規コンテンツを作成し、その後磨きをかけて本番環境に最終版をパブリッシュできます。Tableau はお好みのコンテンツプロモーションワークフローをサポートします。また各ビジネスユーザーは、設定された制約を守りながら、閲覧し、分析を試み、チームとの共同作業を行うことができます。コンテンツの表示、編集、パブリッシュ、エクスポートのパーミッションをユーザーやグループごとに制御できるため、コンテンツへのアクセスを可能にすると同時にセキュリティも確保できます。

規模に応じたセルフサービス分析の管理

組織全体がインサイトを引き出せるようになるばかりでなく、意義のある大きな変化を推進できるようになるには、どうすれば良いでしょうか。そのためには、各部門が連携してインサイトを伝え、それぞれが持つ情報を活用する必要があります。そして、IT 部門はこのすべてを可能にする中心的な役割を果たします。組織内のユーザーは、すでに Excel などのツールを使用して、自分の質問に対する答えを得ています。データを適切に管理し、その信頼性や安全性を確保しつつ、責任を持ってセルフサービス分析を実現するにはどのようにすればよいでしょうか。

PepsiCo 社、分析の時間を 90% 削減

PepsiCo 社では、顧客である小売業者からデータを収集し、倉庫、POS (販売時点管理)、および製造に関するデータを集約しています。しかし、Microsoft Access や Microsoft Excel を使ってデータラングリング (生データを利用できる状態へ変換) や分析を行っていたところ、データに混乱が生じ、正確性が損なわれていました。PepsiCo 社のプランニング、需要予測および在庫補充のための共同事業 (CPFR) チームは、データガバナンスにモダンな分析プラットフォームが必要なことに気が付きました。


PepsiCo 社での分析

IT 部門向けのその他のリソース

組織全体で Tableau 分析環境を導入、サポート、規模拡大するためのツールがさらに用意されています。

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