完璧なユーザーグループなどは存在しない

ユーザーグループを運営するためのさまざまな取り組み方法と、コミュニティを組織の第一線に据える方法を明らかにするべく、Tableau ユーザーグループのリーダー 5 人にお話を伺います。

Tableau ユーザーグループ - グループの写真

人々がデータでつながれば、あらゆることが可能になるということを Tableau は知っています。素晴らしい Tableau コミュニティは、このことを認識し、世界中の人たちがデータを見て理解できるよう支援しています。驚くほど熱狂的なリーダーたちは、500 を超える Tableau ユーザーグループ (TUG) を創設し、育ててきました。これらの TUG は、人々がクリエイティビティや情熱をデータ分析に活かせるよう支援し、同じ志を持つ人たちと驚異的な関係性を築けるようにしています。とは言え、世界的なパンデミックの中、情熱的な人たちが支える他のプロジェクトと同じように、それは必ずしも一筋縄ではいかないということを Tableau は知っています。 

ユーザーグループを運営するためのさまざまな取り組み方法と、コミュニティを組織の第一線に据える方法を明らかにするために Tableau ユーザーグループのリーダー 5 人にお話を伺いました。

最初に重要なこと: TUG とは何か?

TUG とは Tableau ユーザーグループのことです。2020 年および新型コロナウイルス感染症のパンデミック前は、TUG のリーダーたちは会場や発表者を手配して、参加者がピザやビールを楽しみながら、対面でスキルを共有し、Tableau についての理解を深め、互いに学び合えるイベントを企画していました。Kalbe 氏は、オンライン環境を利用するようになったことで、最近は少し変化が見られているものの、基本的な原則は変わっていないと説明しています。 

「TUG は、同一のことに情熱を傾け、志を同じくする人々が集まって、各自の成果や問題、成功例、失敗例などを共有することができる場所です。発表者と参加者のどちらにもメリットがあります」と、Kalbe 氏は述べています。 

Kalbe 氏は、ミーティングをオンラインで開催することのメリットも認識しています。オンラインなら、より多くの人を対象にすることができ、より多くのイベントを企画できます。 

「TUG は 1 年中カンファレンスに参加しているような感覚で参加でき、ネットワーキングがその大きな部分を占めています。オンラインだとこれが難しくなりますが、得られる価値はあります」と、Clercq 氏は付け加えています。

「会話も大切ですが、ネットワーキングはさらに重要です。オンラインでは、名前と顔を一致させる機会も得られます」と、Football TUG の Smith 氏は同意します。 

TUG のしくみ 

Data+Women Germany のキックオフ

Data+Women Germany のキックオフ

TUG では、活動を継続し、コミュニティの関心を維持するために世界中の市場で年間 4 回以上は集まっています。TUG はそれぞれ独自のグループであり、リーダー (1 ~ 6 人) と対象コミュニティに応じてその仕組みは若干異なります。 

周りの人を通じて TUG を知り、今では Hall 氏、Smith 氏と一緒に Football TUG を率いている Murray 氏は次のように述べています。「TUG の活動は、業務時間内に行うべきです。講演とピザでは承認されないこともあるので、実践的なトレーニング要素があり、ネットワーキングができる必要があります」

「オランダでの私たちのイベントは午後 4 時に始めて、業務時間にプライベートの時間を少し組み合わせる形で開催しています。私たちの参加者にとっては、これが最適です」と、Clercq 氏は補足しています。 

Clercq 氏は、「TUG はセールスイベントではありません」と説明した上で、「発表者は、技術的なヒントやアドバイスを提供します。ここで、Tableau パートナーが素晴らしいサポートを提供してくれる可能性がありますが、それがセールスピッチにならないよう注意する必要があります」と述べています。これには Murray 氏も賛成し、「パートナーや利害関係者の方々はとても優秀であるため、私たちは期待を加減する必要があります。人々は Tableau を理由に集まっていますが、得られる視点は Tableau についてだけにとどまりません。TUG では、業界の動向についても知ることができるのです」と述べています。 

パンデミックが TUG のミートアップに与えた影響 

Zoom による Tableau ユーザーグループのオンラインミートアップ

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが物事を変えた一方で、TUG のリーダーたちは、その変化によるプラスの面もあると認識しています。「会場を探すのは大変な労力がかかる場合もあるので、オンラインで行えるのは助かります。オンラインによって多少やりやすくなったとともに、国際的にもなりました」と、Clercq 氏は認めています。 

Kalbe 氏も同意し、「ワールドツアー」のように世界中の発表者にミートアップへ出席してもらうことができると説明しています。とはいえ、ネットワーキングや対面での接触はできないことを認めています。 

「私は、リーダーとして少しでも影響を与えることができているのかという思いに悩まされています。対面でのミーティング中は、会場の雰囲気を把握することは比較的容易でしたが、オンラインでは不可能です。これは難しい部分であり、適切なコンテンツを参加者に提供できているのか心配になります」 

TUG のリーダーたちは、イベントの時間を短縮できることや開催する時間に柔軟性を持たせられることに同意しています。今やランチをしながら TUG ミートアップを開催することさえできるのです。 

運営がスムーズにいかないことも

誰もが昨年は Zoom でかなり多くの失敗を重ねたことでしょう。これは TUG も例外ではありません。Murray 氏は、Zoom によるミートアップの別のメリットとして、参加者がいつでも録音を聞くことができることを説明した後、「もちろん録音ボタンを押し忘れたこともあります」と語っています。「けれども、あらゆるマイナス面にはプラスの面がありますし、ミーティング中に参加者から小さな絵文字を送ってもらえるのはとても気に入っています」とも述べています。

Kalbe 氏は、初めてのミートアップのことを話してくれました。「イベントの中盤で電源が落ちてしまい、なんとか直したのですが、コンピューターがアップデートを始めてしまったので、参加者は私のコンピューターのアップデートをライブで見守るはめになりました」 

Hall 氏はコミュニティでイノベーションを紹介する支援をしたいと考えており、TUG は、Tableau コミュニティのメンバーや社外のパネリストが、メンバーの知識を促進し、新たなキャリアなどより大きなことにつながる可能性がある刺激的なトピックについて話すことができる場を提供すると説明してくれました。 

これにはリーダーたちの懸命な取り組みが必要ですが、Hall 氏は「発表者を見つけることは少々骨の折れる仕事になりました」と認めた上で、「ミーティングを四半期ごとに減らしたところ、はるかに対応しやすくなりました」と述べています。また、Clercq 氏は、「開催予定のイベントの発表者を見つけるために、Tableau マーケティングチームとよく連携しています」と語っています。TUG はコミュニティによって運営されていますが、Tableau コミュニティチームも支援しています。私たちはいつでもサポートに尽力します。 

登録方法

リーダーたちの話から、コミュニティが Tableau にとって真に最大の差別化要因であることは明らかです。コミュニティは、自身の時間を割いて他の人たちがデータを理解できるよう支援するリーダーたちの情熱により、強力なつながりと会話を育んでいます。これらの TUG について詳しくは、 こちらをご覧ください。