EMA: クラウド分析の需要が高まることが予想される理由
最近では、Tableau と同様に、多くの組織がクラウドですべての業務を行っていますが、クラウドベースの分析やビジネスインテリジェンスは、クラウドベースのアプリほど急速には普及していません。しかし、この状況も間もなく変わるかもしれません。
1月、テクノロジーおよびビジネス調査会社の Enterprise Management Associates (EMA) は、エンドユーザーを対象に、クラウド分析とビジネスインテリジェンスの使用状況に関する調査を実施しました。報告にはクラウド分析の需要が高まると予想される理由が挙げられています。
1. クラウド分析が主流に
クラウド分析の利用は増加しています。調査対象者の半数以上 (56%) がクラウド分析を利用し、クラウド分析がビジネスに不可欠、または重要であると感じています。多くの組織では、試験的な導入の段階は既に終わっています。実際、調査対象組織の 40% 以上は、クラウド分析に関連するプロジェクトを6つ以上抱えています。
EMA の調査結果は以下の通りです。
2. 変化を促進するビジネスユーザー
この変化の先頭に立っているのは IT 部門ではなく、企業経営に携わる人々です。ビジネスリーダーは、短時間で設定でき、簡単に事業に必要な情報を入手できるクラウド分析のプラットフォームを高く評価しています。
EMA データの分析結果は以下の通りです。
クラウド分析を選ぶ最大の理由は、実装に時間がかからない (16.5%) が一番で、次に柔軟性 (15.7%) が僅差で続きました。
調査対象者の半数以上が IT 部門の予算以外のソースから資金援助を受けていました。これらのプロジェクトは、営業、財務、人事、マーケティングなどに関するものが多く、
プロジェクトの目的で一番多かったのは売上分析 (19.3%) でした。その他には、運用コストの削減 (15.1%)、マーケティング分析 (クロスセリングおよびアップセリングの特定、13.1%) などが主な目的として挙げられていました。
3. オンプレミスのソリューションを超える支持
これまで、クラウドベースのプラットフォームの実装には、機能面で妥協を要する部分があると思われていましたが、今では、クラウドベースのプラットフォームは総所有コスト、実装に要する時間、導入の容易性、機能性、技術的分布のあらゆる面で優位性が確認されています。
Tableau ユーザーのクラウドベース分析の活用方法
組織におけるデータ戦略ではクラウドの重要度がますます大きくなりつつあるという Tableau の認識は、今回の調査結果ではっきりと裏付けられました。2013 年に Tableau Online をリリースして以来、数多くのお客様が Tableau を活用して業務の改善に成功しています。いくつかの使用事例をご紹介します。
1. ビジネスを拡大し顧客関係を向上
一般的に中小企業の経営者は、顧客と情報を共有する必要があるものの、独自でサーバーを管理することはしたくないという考えから、効率的に顧客と情報を共有し、プロジェクトの価値を高めることができるクラウド分析を選んでいます。
リスク管理に重点的に取り組む小さなコンサルティング会社 Shelter Island Risk Services は、Tableau Online を活用して顧客と情報を共有することで、リスク管理の改善を実現しました。パートナーコンサルタントの Ira Skop 氏によると、Tableau Online が提供する双方向性や高度なビジュアライゼーションは顧客を驚かせるだけでなく、「顧客の意思決定に役立って」います。(インタビューの詳細を見る)
2. 仕事に必要なデータを従業員に提供
すべての業界に共通して言えることは、事業の成功には業務の効率化と顧客満足度の向上が欠かせないということです。日々の業務で従業員一人ひとりが可能な限り効率的に作業を行うことが成功につながります。各自の行動が事業目標にどう影響しているのかをデータを使って見せることで、仕事にやりがいが生まれ、さらに目標に近づくことができます。
実績のある自家用機チャーター会社 Jetsuite は、それを非常にうまく実践しています。同社では、Tableau Online を導入したことで、データを基に意思決定を行う習慣が最上層部を含む組織のあらゆるレベルで定着しました。(インタビューの詳細を見る)
「朝起きるとまずメールをチェックするのですが、そこに Tableau のレポートが3つ表示されます。それらは、当社のビジネスにとって非常に重要な3つの指標です」 と JetSuite の社長、Keith Rabin 氏は言います。
3. 顧客の単一ビューの作成
顧客の体験や経験に基づいてサービスをカスタマイズしたくても、顧客の要望やニーズの全体像を把握できない、という事業主もいます。
ミシシッピー州の Hattiesburg 学区は、児童一人ひとりのニーズに合った教育プランの作成に取り組んでいます。これまでは、システムのさまざま場所に保管した多種多様なスプレッドシートで児童に関する情報を管理していたため、この目標を達成することはほぼ不可能でした。
しかし Tableau Online によって、学校管理者は、児童のあらゆる情報を1か所で分析できるようになりました。これにより、学区が「児童全体だけでなく、児童一人ひとりのニーズに対応できるようになった」と、学区教育長の James Q. Bacchus 氏は述べています。(インタビューの詳細を見る)
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