Sager Creek Vegetable Company にサプライチェーンに関するインサイトをもたらした Tableau

Sager Creek Vegetable Company (Sager Creek) は、Del Monte Foods, Inc. の一部門です。ここでは、Popeye™ や Freshlike™ を含む、米国で有名な複数のブランドの果物や野菜の缶詰製品を製造しています。

Tableau 導入前:

  • データベースからインサイトを得るには、複数のデータ言語に対応する、複雑なデータブレンディングが必要
  • 2 つの大規模な製造環境のシステムを接続するための努力が2年間継続

現在、Tableau と Alteryx を使って Sager Creek では以下のことが可能になりました。

  • 複数の環境を統合したビューを8時間で提供
  • 成績の良い分野と何らかの対策が必要な分野を迅速に特定する力を意思決定者に提供
  • 数百万行のデータの分析
  • 毎日の工程の把握と管理
  • 予測分析を使用した将来計画の立案

Tableau: Tableau で達成できた目標は何ですか。
ビジネスインテリジェンス担当シニアマネージャー、Matthew Hughes 氏: 非常に多くの人たちの行動をまとめて一度にストーリーを伝え、改善できる点やうまくいっている点を特定できるよう取り組んでいます。

どの行動がその結果につながったのかを把握したいのです。 一日が終わって結果はどうだったか、 今日と比較して昨日はどうだったか、 明日の見込みはどうか。

では、取り扱う量に関して、ある設備の成果を予測できるだろうか。 その設備に、ある担当者をつけたらどうなるかを予測できるだろうか。 その担当者にこのシフトで担当させたらどうなるかを予測できるだろうか。

こういった問いに、20,000 行ものトランザクションデータを使ってわずか数日で対応しています。 300 名の人員と 100 の設備を擁し、3 交代のシフトで動く工場全体についてこれを行うのですから、大変なことです。 実際にやり遂げ、質問に答えを出せると考えるだけで、嬉しくなります。

Tableau: Tableau によってチームが刺激を受けたことはありますか。
Hughes 氏: 2 つの大規模な製造環境のシステムをわずか 8 時間で接続し、要したのは数千ドルと 3 名の人員だけです。IT チーム全員が 2 年かけてできなかったことがすぐに実現したのです。 それこそ刺激的でした。

Tableau: Tableau で答えが出た質問には、どのようなものがありましたか。
Hughes 氏: 大部分は、取り扱う量に関するものです。 設備の力量を記録できると、設備ごとにいろいろな要素を変更した場合にこれまでの履歴から何が起きるかがわかります。 これは本当に力になります。

しかし、一歩下がって、「では、原料が工場の裏口に届き、さまざまな野菜がトラックから積み下ろされるタイミングと組み合わせてみたらどうだろうか」と考えてみます。 つまり、これらをまとめながら、「では実際、タイミングがこうで、設備がこのように稼働していたら、私たちは何ができると予測できるだろうか」と考えます。

こういったことを、工場長や経営幹部に提供することができます。「膨大な量の情報を使って製造環境を管理できるようになりました」と言えるのです。

2 つの大規模な製造環境のシステムを 8 時間で接続し、その結果 IT チーム全員が 2 年かけてできなかったことが突然実現しました。

Tableau: どのようにして、社内に Tableau を取り入れたのですか。
Hughes 氏: 長い時間をかけて戦わなければなりませんでした。 10 億ドル規模の企業が対象でも、詳細まで踏み込み、集計や計画のプロセスまでさかのぼることができる、十分な能力が Tableau にあることを実際に示して初めて、「私たちが必要としていたのは、確かにこれだ。これこそ望んでいたストーリーの伝え方であり、会社について知るための望ましい方法だ」と思ってもらうことができました。

Tableau には、何にでも対応できる、100% の拡張性がありますね。 素晴らしいストーリーを伝えるビジュアライゼーションには、皆の仕事の仕方を変えるような伝え方ができる可能性があります。 それが、会社に競争優位性をもたらしています。

いつもヒーローの気分です。 よく、「どうやったのか」と聞かれるのですが、 ただこのようにやってみたんだ、 たいして難しくはないから、やり方を教えるよ。 そういう会話で、良好な関係を作れます。

Alteryx との連携により、素晴らしいストーリーをデータで伝える

Tableau: Tableau と Alteryx について、どう思われますか。
ビジネスインテリジェンス担当シニアマネージャー、Matthew Hughes 氏: Tableau は、優れたコミュニケーションの手段です。 Alteryx は、その優れたコミュニケーション手段をあるべきところに収めるためのものです。

Tableau: 情報を発見するために、Tableau をどのように使われていますか。
Hughes 氏: 社内では多数の異なるデータ言語が使用されているため、製造環境のデータには、複雑なブレンディングと集計が必要です。

Tableau を使用すると、それぞれの垂直的な流れや分野ごとに、素晴らしいストーリーを語ることができるので、私たちはそれを実行しました。 しかし、やってみてわかったことは、伝えるべき素晴らしいストーリーがここにあり、そのストーリーを Tableau で表現できるということです。ところが、この素晴らしいストーリーを見ても、それぞれがまとまるとどうなるのかがわかりません。 Tableau を使ってこのストーリーに微調整を加えたらどうなるだろうか、と。

Tableau: データの課題に対処するうえで、Tableau と Alteryx の連携はいかがでしたか。
Hughes 氏: まず、これらの大きな塊を取り上げるところから始まります。 そして、素晴らしいストーリーを語ります。 そこで今度は Alteryx を使って、「これらすべてのストーリーを一度にまとめて伝えよう」というわけです。 このようにして進めています。 Tableau では、シンプルな形できれいに表示することができます。 しかしそれは、Alteryx が、相互に通信できない 7 つのシステムに対応し、数百万行のデータキューブを取り出して、そのすべてをまとめ、「これで、これらの多種多様なすべてについてストーリーを伝えられる」状態にしてくれるからです。

私たちにとって力になったのは、Tableau を手にして、素晴らしいストーリーを手に入れたことです。 しかし、あまりに数が多すぎました。 それらを 1 つの大きなストーリーとして伝える方法は、といえば、 Alteryx を使うことでした。

Tableau: 素晴らしいですね。 Tableau によって、個人レベルでも影響がありましたか。
Hughes 氏: ほんの数週間前まで、私たちの上司に当たる VP には、日曜の朝がありませんでした。 彼女は、自分が回答しなければならない質問に答えるために、毎週日曜日の朝、4 時間かけて Excel のデータを正規化してレポートを作成していました。 そこに少し踏み込んで、その時間を取り戻すことができました。

何かを短時間で実行できて、そこにインフラストラクチャーを構築することができ、しかもほぼそれだけでうまくいくと考えてみてください。 ちょっとノブを回すだけです。 それをだれかに渡して、本当にわずかの時間で、「これで朝の時間を取り戻せますよ」と言ってあげられたら、 本当に気持ちのよいことです。

私たちはまさに、製造工程の見方を変えようとしています。 私たちが本当に行おうとしたことは、一歩踏み込んで、必要なものをすべて提供することです。そのためには、データを収集し、ブレンドし、凝縮して、ストーリーを伝えるという文化を築くことが必要です。