MapCase 社: 200,000 人以上のスポーツ愛好家のデータを活用
MapCase 社のアプリスイートを通じて、スキーヤー、ハイカー、サイクリストはその場でフィードバックを提供します。このデータは、ソーシャルメディア、ホテルの評価、ターゲット調査、その他のタッチポイントで補完されます。
顧客への直接的なチャネルを確立するとともに、最新トレンドにすぐ対応できるようにもするこのデータは、観光業界とスポーツ製品ブランドの両方にとって重要なものです。
MapCase 社は Tableau Server を活用して製品にパワフルなダッシュボードを埋め込んでおり、同社ソリューションの需要は業界の中で高まりつつあります。旅行会社は、各自の対象オーディエンスの好み、利用行動、満足度を理解することにより、まったく新たな形で活動を最適化できるようになります。
MapCase 社は Tableau によって、ゆくゆくは市場で大手になれるという確信を抱いています。
ジオロケーションデータ: マーケティングのエキスパートにとっての大きなチャンス
MapCase 社は、MAPtoSNOW、MAPtoHIKE、MAPtoBIKE というモバイルアプリを開発しています。これらのアプリは GPS データを継続的に記録しており、ウィンタースポーツやハイキング、サイクリングで、ユーザーが自分の達成度を記録しながら、他のユーザーと競争もできるようにしています。同社は顧客エンゲージメントとアプリの利用度を高めるために、特定の成果に対する賞、バーチャルなコンテスト、がらくたを使った宝探し、スコアボードなどさまざまな追加機能も提供しています。
MapCase 社の共同設立者であり CEO を務める Bastian Kneissl 氏によると、世界の 200,000 人以上のスポーツ愛好家が MapCase 社のアプリを活発に使用しています。アプリはユーザーと対話する機能を持っており、観光地の満足度や世界の他ユーザーへのおすすめに関してさまざまな質問を投げかけます。この情報はすべて、位置データと組み合わされて、ほぼリアルタイムで MapCase サーバーに収集されます。
「当社のアプリにより、非常に価値の高い対話チャネルを構築して、提供されたサービスの満足度についてフィードバックを提供するようユーザーに積極的に働きかけられるようになりました」と、Bastian Kneissl 氏は述べています。「どのルートやスキー場が特に人気か、どれが不人気かがわかりました。どの年齢層と性別がどこにどれだけの期間滞在するかも、提供されたものに対する満足度もわかりました」
こうした種類の情報は、マーケティング会社からも旅行会社からも需要が高いことが明らかになりました。MapCase 社が登場するまでは、旧来の手法を用いてこのようなデータを収集し活用することは不可能でした。企業は、好み、地域施設の利用パターン、満足度をタイムリーに把握できる能力に興味を抱きました。
「当社が提供する対話機能と顧客に対するリアルタイムのインサイトにより、観光業界とその顧客の間に直接的なチャネルが確立され、最新のトレンドにすぐ対応できるようになります」と、Kneissl 氏は語りました。しかし MapCase 社にとっての課題は、絶え間なく流れ込む膨大な量のデータを可能な限り短い時間で、しかも観光業界のさまざまな企業が分析結果を意思決定に活用できる形に処理することでした。データの分析と読んで理解できるレポートの作成を手作業で行うという当初の試みには、ほぼ丸 4 日かかりました。
この新しいビジネスモデルは、Tableau の超高速でインタラクティブなリアルタイム分析機能でしか実現できないものでした!
Tableau が分析ソリューションとして競合他社を上回る
さまざまな分析製品の評価で、MapCase 社のチームはいくつかの要素を重視しました。できるだけ短い時間で、膨大な量のデータから総合的なレポートを迅速に作成できるようになりたいとも考えていました。そして最終的に、Looker か Tableau かというところにたどり着きました。
「ここで Tableau は、素晴らしい強みを示すことができました。使いやすさやダッシュボードの美しさだけではなく、圧倒的なスピードも持っていたのです。従来の手法と比べれば、Tableau のスピードは当社にとって大きな飛躍と呼べるほどでした」と、Bastian Kneissl 氏は述べています。「そのうえ安定性でも、また同等の構成で Looker より約 10,000 ドル安価な点でも、Tableau は際立っていました」
すぐに Tableau は、MapCase 社の分析環境に欠かせない要素になりました。同社のすべての要件に応えられるうえ、従業員も数日でソフトウェアの使い方を学ぶことができました。
Kneissl 氏は当時をこう振り返ります。「あるスタッフが Tableau の無料トライアル版をダウンロードして使い始めました。すると、手が止まらなくなりました。トレーニングを受けずにただ使いながら学ぶだけなのに、わずか 2 ~ 3 日で使いこなせるようになったのです。その後 Tableau で短期間のトレーニングを受けて、今でも Tableau を喜んで使っています」
現在、MapCase 社で Tableau Desktop を使って、ビジュアライゼーションとダッシュボードを作成しているのは 2 名です。ソースデータは、主に Amazon Redshift データベースに保存されています。また、分析にさらに付加価値を持たせるために、同社は Web サイト、ソーシャルメディアのキャンペーン、ホテル評価の Web サイトなど、他のソースのデータも取り入れています。最初のダッシュボードは、ウィンタースポーツセンターの利用パターンの分析に焦点を当てていました。結果的に同社は、Tableau Server をベースにした分析ソリューションを、MountLytics というブランド名で提供しています。満足した顧客を多数抱える MapCase 社は、市場にあるギャップを埋めることに成功しました。
Tableau のおかげで、当社の顧客セグメントが特に関心を抱いている他のデータソースも、もちろんすぐに取り入れることができます。
旅行会社で導入が拡大
見込み客からの関心の高さは、非常に明るい見通しを示しています。ウィンタースポーツのシーズンが始まると、MapCase 社には旅行会社から、情報の新たな活用方法を検討しているという問い合わせが多数寄せられます。Tableau なら新しい機能を簡単に追加できます。新しい用途を開発するのに合わせて、MapCase 社のスペシャリストは顧客ロイヤルティや顧客エンゲージメントのシステムなど、新しいマーケティングツールも開発することができます。
「Tableau のおかげで、当社の顧客セグメントが特に関心を抱いている他のデータソースも、もちろんすぐに取り入れることができます」と、Kneissl 氏は語りました。
大変革の時代に直面している観光業界で、デジタル化はさらなる機会をもたらします。Tableau の支援により、MapCase 社はイノベーションを続け、あらゆる関係者の間により緊密で明確なつながりを生み出していきます。
「この新しいビジネスモデルは、Tableau の超高速でインタラクティブなリアルタイム分析機能でしか実現できないものでした」と、Kneissl 氏はまとめています。
現状では競合他社がないに等しいため、MapCase 社の重役は将来に大きな期待を寄せています。「新しいアプリ、新しい分析、新しい地域で他の市場に展開する計画を立てています」と、Kneissl 氏は述べています。「Tableau の支援により、市場で大手になれると確信しています」