Tableau 2022.3 の新機能 - データガイド、表拡張機能、動的ゾーン表示など
Tableau の最新バージョンがリリースされました! Tableau 2022.3 は、大規模なデータから簡単にインサイトを引き出すことを可能にする各種の新機能を搭載しています。
2022.3 で注目の機能は次のとおりです。
- ビジネスの鍵を握るインサイトをすばやく引き出す。ガイド付きの新しいエクスペリエンスにより、インサイトが得られるまでの時間を短縮
- データに高度な分析と予測を導入。データサイエンスツールのスクリプトと予測により、詳細なインサイトのために分析を強化
- 高度な動的ダッシュボードの構築。ダッシュボードゾーンの表示/非表示を動的に切り替えることでカスタム環境を実現
- パフォーマンスとコストの最適化。スケジュールに従ってバックグランダーサービスのスケーリングを行うことで、スピードとコストのバランスを調整
- Tableau 環境の把握。堅牢な制御管理を行うために詳細なイベントデータと監査パーミッションを取得
Tableau をご試用いただくか、今すぐ Tableau 2022.3 にアップグレードして、これらの優れた機能をぜひご活用ください。それでは、今回のリリースについて詳しく見ていきましょう。
データガイドでビジネスの鍵を握るインサイトをすばやく引き出す
ダッシュボードを初めて見たときに、頭に残るのは答えよりむしろ疑問かもしれません。トレーニングを受けなければ、ダッシュボードを操作すること、さらにそこからインサイトを引き出すことは難しいかもしれません。しかし、あなたを導いてくれる頼もしい仲間がいたらどうでしょうか?
その仲間こそがデータガイドです。データガイドには習熟を助ける説明やリソースが用意されており、データの完全な可視性を実現できるため、データがどこから来たのか、またそのデータをどのように扱えばよいのかを理解することができます。
データガイドでは、Tableau の AI 機能によってすばやくインサイトを引き出すことができます。「データ変化レーダー」により、通常とは異なる変化が自動的に表示されます。「Viz の説明」により、データの外れ値を特定してその原因を理解することができます。どちらのツールも、注目すべき変化を探し回ることではなく、その変化に対応することに多くの時間を割くことができるようになっています。
表拡張機能でデータに高度な分析と予測を導入
生データはそのままでも価値がありますが、変換することで新たな可能性とインサイトが引き出されます。データの可能性を最大限に引き出すには、Tableau で分析する前に、使い慣れたツールでデータを変更できるようにする必要があります。
Tableau のデータモデルにスクリプトや予測を組み込むことが、これまで以上に簡単になりました。表拡張機能を使用すれば、Python、R、Einstein Discovery などの分析拡張機能を使用して、新しいデータを活用し、データを変換、補強、スコアリング、あるいは修正することができます。Tableau のデータレイヤーに豊富なデータを投入することで、ビジネスのスピードに合わせてより深いインサイトを引き出すことができます。
動的ゾーン表示で高度なダッシュボードを構築
画一的なアプローチで役に立つダッシュボードはほとんどありません。閲覧者は、自分のためのコンテンツやカスタマイズされたエクスペリエンスを期待するようになっています。ただしその一方で、閲覧者ごとに異なるダッシュボードを作成することは、持続性や効率性に欠ける場合が多くなります。
各ユーザーに関連する内容に基づいて、異なるバージョンのダッシュボードを表示する方法が必要です。動的ゾーン表示機能では、ダッシュボードゾーンの表示と非表示をプログラムで制御することで、これを行うことができます。複雑な回避策を実行しなくても、高度なエクスペリエンスを実現できます。わずか数ステップで、ユーザーの入力や操作に基づいて更新されるインタラクティブなダッシュボードを実現できます。
バックグラウンダーのパフォーマンスとコストの最適化
Tableau Server 導入環境でバックグラウンダーサービスのスケーリングを行えば、パフォーマンスとコストの微妙なバランスを取ることができます。では、両者に対してバックグラウンダーを最適化するにはどうすればよいのでしょうか。
Advanced Management for Tableau Server により、スケジュールに従ってバックグラウンダーのスケーリングを行えるようになりました。この新しい機能により、ニーズに応じてバックグラウンダーを削除したり追加したりすることができます。バッチジョブの負荷が増大すると、バックグラウンダーを追加してスピードを向上させることができます。ジョブの処理が完了したら、バックグラウンダーを削除してコストを削減することができます。何よりすばらしいのは、これをダウンタイムなしで行えることです。
アクティビティログによる環境の把握
Tableau 環境で起こっていることをすべて追跡するのは難しいかもしれません。組織で分析を拡張すると、新しいユーザーの追加や新しいイベントの発生のたびに複雑さが増していきます。しかし、拡張のために管理性を犠牲にする必要はありません。
Advanced Management for Tableau Server でアクティビティログが利用できるようになりました。この機能は、Tableau 2022.2 の Advanced Management for Tableau Cloud で最初にリリースされたものです。アクティビティログは、ログファイルを用いて構造化と文書化が行われたイベントデータを表示し、堅牢な制御管理を行うために使用できる粒度の高いインサイトを提供します。これを利用することで、個人がどのように Tableau を使用しているかを詳細に把握することができます。さらに、Tableau の強力なビジュアライゼーション機能を使用し、集約ビューを作成して環境内のアクティビティを大規模に分析することができます。
Tableau コミュニティの皆様に感謝いたします
Tableau の各回のリリースは、皆様から日々いただいたインスピレーションと、皆様のパートナーシップおよびサポートによって実現されています。また、皆様の卓越した専門知識、創造性、データ活用による問題解決への取り組みなくしてリリースを実現することはできなかったでしょう。
アイデアフォーラムでは、皆様からのご提案に基づいて Tableau に搭載されたすべての機能をご覧いただけます。ご紹介した待望の新機能のすべてを使い始められるように、忘れずに Tableau を最新版にアップグレードしましょう。
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