世界のさまざまなユーザーやチームのために 100 を超える新しいデータドリブンアプリケーションを構築
組織のすべてのレベルで 90% のデータニーズに Tableau を使用できるよう支援
データカルチャーを 2 年以内にデータサイロからマルチレベルアクセスへと進化
米国国際開発庁 (USAID) は、米国の外交政策と開発途上国の財政支援ニーズの統合に取り組んでいます。同庁のミッションは、世界の開発途上国および危機に瀕している地域の人々の生活を向上させるとともに、民主主義と自由市場を拡大することです。USAID 内のグローバル健康局には、感染症と闘い、子供と妊産婦の死亡を防ぎ、HIV/エイズの蔓延を抑制するプログラムをサポートするために、年間 50 億ドル以上の予算が割り当てられています。
USAID グルーバル健康局は、食料の安全、子供の健康、パンデミックの脅威などの分野において、60 年以上にわたって世界中の医療システムから収集してきたプログラムデータを集約し、発信するためのより効果的な方法を求めていました。同局には、データ主導の意思決定と分析を通じて最前線の労働者が医療システムと成果を改善できるようにするという使命がありますが、サービスを提供している 80 か国のそれぞれにおいてデータ収集に関する独自の課題があったため、その取り組みが難航していました。必要としている人に十分なデータが届かず、データが届いた場合でも収集方法がまとまっていないためデータセットの信頼性が低くなっていたのです。USAID グローバル保健局は、より多くのデータを収集して、それらを最大限活用できる方法を必要としていました。
同局は、戦略の 1 つとして地域コミュニティと連携することで、データ収集作業を着実に改善していきました。Tableau を使用して構築したグローバル健康局データ分析ハブにより、同局全体の職員は最近収集したデータを視覚化し、そこから得たインサイトを意思決定に役立てました。また、同局全体を対象としたデータフェローシッププログラムを作成しました。これは、Tableau ダッシュボードのデータを使用して、Joint External Evaluation (JEE) など、共有されているグローバルヘルスイニシアティブを推進するものです。USAID グローバル健康局の JEE ダッシュボードは、公衆衛生のリスクを予防、検出して迅速に対応するための各国の能力を評価し、スコア付けします。データフェローシップでは、それらのビジュアライゼーションを使用し、他の国やグループと連携して各機関にアクションを推奨することができます。
Tableau の一番良い点は、私たちが援助しているコミュニティに対するインパクトを見られることです。どこを援助するべきか、見通し、期待、実現したいと望むインパクトについて、データドリブンなディスカッションを行えます。
USAID グローバル健康局は、新しいデータドリブンなリソースに対するエグゼクティブの関与を同局全体で確保するために、数百もの Tableau セルフサービスダッシュボードやその他のアプリケーションを新たに作成し、新しい便利な方法でデータを提示しています。同局はそれらの採用を促進するために、データ教育プログラムに取り組んでいます。これは、あらゆる技術レベルのユーザーが自身の役割においてさらに多くのことを達成し、より大きなインパクトを与えられるよう支援するものです。
USAID グローバル健康局は 2 年未満で、データがサイロ化され、限られたデータとそれを使用する少数のエキスパートユーザーしかいない組織から脱却し、局内に導入された Tableau 環境にあらゆるレベルのユーザーが簡単にアクセスできるようにすることで、データニーズの 90% 以上に対応できるようになりました。ストーリーテリングについても、これまでは現場での観察に基づいており裏付けに乏しいものでしたが、今では、誰もが見ることのできる高品質で信頼できるデータに基づく堅実なレポートとベンチマークディスカッションを基盤として作成されるようになっています。この新しいカルチャーにより、データは組織の改善だけでなく、各個人の生活において良好な成果を達成するための促進要因となっています。
「Tableau により、私たちはデータとインサイトを、最も必要としている人々に提供しています」と、USAID のシニアデータサイエンティスト、Leeza Kondos 氏は言います。「持っているデータが優れているほど、優れた分析を実行することができ、優れた成果を実現できます。データによって優れた証拠が得られるとともに、プログラムを実装している人々と優れた話し合いができます。データは最終的に、健康に関する優れた成果の実現に役立ちます。それこそがまさに私たちの目標なのです」。
本部の意思決定者は、結核対策や HIV、家族計画や感染症に至るまで、あらゆることに関する意思決定を推進するためにデータを使用し、それに基づいて世界中の人々と話し合っています。