連邦機関がデータを使用して退役軍人の支援を強化
米国で最大の連邦機関の 1 つである退役軍人省は、米国の退役軍人を支援するという高潔なミッションのために同省のデータを使用したいと考えていました。そして Tableau を採用したことで、同省のリーダーたちはより優れた意思決定と影響力のある伝達方法を実現し、納税者からの税金の節約とアウトリーチ活動の強化を達成しています。
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Tableau は、予算をより適切に配分し、アウトリーチ活動に集中的に取り組むために必要な情報を提供してくれました。
インサイト取得への障壁を打ち破る
「我が国の軍人は、服務中に多くの犠牲を払っています」と、グリーンベレーでもあり米国退役軍人省 (VA) の公共および政府間担当元次官補でもある Tommy Sowers 博士は述べています。「そんな彼らには、特定の給付金やサービスが与えられます。それらは彼ら自身や家族の生活に大きな違いをもたらします。 問題は、それらの給付金を受け取っているのは退役軍人の半分以下だということです。 実際に世論調査によると、退役軍人の 59% は、自分たちが得られた可能性のある給付金についてほとんど、またはまったく把握していません」。 Sowers 氏は、退役軍人たちのそのような認識不足に対処することを決意しました。
同氏がリーダーとなり、VA は 2013 年 9 月、初の国家的なアウトリーチキャンペーンを開始しました。 同省のメディアコンサルタントは、同省が上位 20 の市場で広告用の時間を購入することを推奨しました。しかし誰も、その推奨事項を裏付ける決定的な指標を示すことはできませんでした。キャンペーンを成功させるためには、そのキャンペーンが効果的であるだけでなく、税金の使途に関する外部機関の精査に耐えられなければならないことを、Sowers 博士は分かっていました。
「退役軍人に届くようにするために、それらの市場が適切であることを確実に知りたかったのです」と Sowers 博士は述べています。「勘に頼ったり、『いつもそうしてきたから』という理由で行いたくはなかったのです」。
Sowers 博士とそのチームは、その答えとして Tableau Software に注目し、 博士は Tableau Web サイトにある説明動画を見ました。「私は週末に、Tableau の機能について学んだのです」と博士は述べています。
その後、博士のチームは IT チームからデータを Excel 形式で入手し、Tableau で視覚化しました。
たとえば、チームは Tableau を使用して、退役軍人が 5 万人を超える郡を地図上に示し、 そこに給付金の受給率データを組み合わせて、多くの退役軍人がいるものの受給率が低い地域を特定しました。
「上位 20 のメディア市場は広告を流すのに最適な選択肢ではないことが一目で分かりました」と Sowers 博士は言います。「Tableau は、予算をより適切に配分し、アウトリーチ活動に集中的に取り組むために必要な情報を提供してくれました」。
より優れたマッピング方法
アウトリーチキャンペーンを成功させた Sowers 博士の次官補室は、データドリブンな意思決定を促進する他の方法を模索しました。次官補室の職員たちは、支出情報を共有するためのレポートをまとめるのに多大な時間を要していました。 たとえば、意思決定者は、補償、年金、教育/職業リハビリテーション雇用サービス、医療などの給付金としての支出が州および郡レベルで分類されたものを確認する必要がありました。その他にも、頻繁に要求されるデータには、州および郡ごとによる VA の病院患者あたりの支出がありました。
Sowers 博士はこれまで、必要なデータがまとめられ分析されていても、完全に満足することはありませんでした。それらのレポートには、意思決定者が質問にすぐに答えるのに役立つインタラクティブな機能がありませんでした。 また、郡ごと、および退役軍人ごとの支出を比較した静的なテーブルは単純に、Sowers 博士が望んでいるほどのインパクトがありませんでした。
そこで担当チームは Tableau を使用して、退役軍人の給付金としての支出を州および郡ごと、さらには個人別に見ることができる地図を作成しました。これにより各州の議員は、退役軍人支援について他州と簡単に比較できるようになりました。
「Tableau のマップを一目見れば、各州が退役軍人の給付金としてどれくらい支出しているかをプログラムごとに正確に把握でき、他の 49 州と比較することができます。これはそのような会話に役立つ強力なツールとなります」と Sowers 博士は述べています。
同省は Web サイト上に地図を掲載し、誰もがその情報を確認できるようにしました。また、Tableau のビジュアライゼーションを使用して、新たなアウトリーチプログラムのサポートも行っており、 ユーザーは担当者の巡回スケジュールを見ることができるようになります。
また、それらに加えて同省は Tableau の採用によって次のような多くの利点を得ています。
- レポート作成時間の月単位もの削減。現在、ユーザーは IT 部門による作業を待つことなく簡単にデータを確認し、場所ごとのコストや退役軍人あたりの支出などのメトリクスを一目で把握できます。 「データを何か月も早く見ることができれば、退役軍人の方へのサービスを向上させることができ、きわめて迅速に意思決定を行うことができます」と Sowers 氏。「Tableau のおかげで、迅速に対応できる能力が確実に強化されています」。
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インサイトを瞬時に取得できることは、予算の割り当てに照らしてプログラムのコストを監視および管理するために特に重要であると、同博士は述べています。
- セルフサービスのデータ探索の実現。同省は現在、中断することなく自然に質問と回答のプロセスを繰り返すことができていると、Sowers 博士は述べています。この新しい俊敏な環境は、同省にとってきわめて重要です。「私たちは常に、退役軍人のサポートとケアを改善する方法を探しています。今では中断なく、また別のレポートが作成されるのを待つことなく、データにアクセスして探索することができます。
- IT 要員が解放されることによって IT チームの重要事項に集中できる。Sowers 博士のチームメンバーが自分たちの質問の多くに答えられるようになったため、IT チームはレポート作成に費やしていた時間を取り戻せるようになりました。「他の戦略的なプロジェクトに取り組む時間ができました」と Sowers 博士は述べています。「それは私たち全員にとって喜ばしいことです」。