Tableau 2024.3
Tableau Cloud Manager、表の Viz 拡張機能、空間パラメーター、Microsoft Teams 用の Tableau Cloud アプリなど
Tableau Cloud Manager
Tableau 管理者は Tableau Cloud Manager を利用して、Tableau Cloud で分析環境を容易に拡張、管理することができます。これにより、データレジデンシーの要件に対応しつつガバナンスを維持すると同時に、クラウド分析環境の拡張や管理をシンプルにすることができます。
注: この機能は断続的に導入される予定です。管理者の方には、この機能が利用できるようになる 2 週間前にメールでお知らせします。
表の Viz 拡張機能
ユーザーの最新のニーズを満たしながら、これまでのレポート作成からビジュアル分析に移行しましょう。表はアナリストにとって欠かせないビジュアライゼーションであり、データをテキストとして調べたり低い粒度で詳しい情報を伝えたりするのに役立ちます。表の Viz 拡張機能を使うと、従来のレポートと同じ体裁を求めるユーザーに合わせて、ダッシュボードに詳しい表やグリッドビューが追加できます。表の Viz 拡張機能は、Tableau Exchange で入手できるようになる予定です。
空間パラメーター
パラメーターで地理空間がサポートされ、地理空間データでも Tableau のユーザーエクスペリエンスがフルに実現されます。空間パラメーターを使うと、ユーザーが地理空間データに関する疑問に答えを出せる、情報豊富でインタラクティブなダッシュボードが作成できます。空間パラメーターを使ったダッシュボードでは、エンドユーザーが個々のデータポイントを選択すると、計算式の入力値として渡されるため、選択内容に応じた動的な振る舞いが実現可能です。
Microsoft Teams 用の Tableau Cloud アプリ
Microsoft Teams 用の新しい Tableau Cloud アプリを利用すると、ユーザーはデータに基づいたインサイトを日常的なワークフローで簡単に取り入れて、より迅速で効率的な意思決定につなげることができます。この統合によってリアルタイムのデータ共有が実現し、ユーザーは Teams のチャットや会議で直接、Tableau のビジュアライゼーション、ダッシュボード、Pulse メトリクスを容易に共有できるようになります。このように、誰もがワークフローの中で同じデータや分析結果を利用して一層効果的に連携できる環境を作ることで、データをさらに活用する文化が推進されます。
すべての機能
Tableau Cloud Manager
Tableau Cloud Manager を利用すると、管理者は選んだリージョンで複数の Tableau サイトを作成、管理することが可能です。また、管理者は全サイトのライセンスとユーザーを管理でき、1 人のユーザーにライセンスを何度も割り当てる必要はなくなります。これにより、データレジデンシーの要件に対応しつつガバナンスを維持すると同時に、クラウド分析環境の拡張や管理をシンプルにすることができます。
注: この機能は断続的に導入される予定です。管理者の方には、ご利用のサイトにこの機能が導入される 2 週間前にメールでお知らせします。
表の Viz 拡張機能
ユーザーの最新のニーズを満たしながら、これまでのレポート作成からビジュアル分析に移行しましょう。従来のレポートと同じ体裁を求めるユーザーに合わせて、ダッシュボードに詳しい表やグリッドビューが追加できるようになりました。
空間パラメーター
パラメーターで地理空間がサポートされ、地理空間データでも Tableau のユーザーエクスペリエンスがフルに実現されます。空間パラメーターを使うと、ユーザーが地理空間データに関する疑問に答えを出せる、情報豊富でインタラクティブなダッシュボードが作成できます。
Microsoft Teams 用の Tableau アプリ
Microsoft Teams 用の新しい Tableau アプリを利用すると、ユーザーはデータに基づいたインサイトを日常的なワークフローで簡単に取り入れて、より迅速で効率的な意思決定につなげることができます。この統合によってリアルタイムのデータ共有が実現し、ユーザーは Teams のチャットや会議で直接、Tableau のビジュアライゼーション、ダッシュボード、インサイトを容易に共有できるようになります。
パブリッシュされたデータソースのデータモデル表示
データモデルの表同士が、パブリッシュされたデータソースでどのような関係にあるかを表示して把握しましょう。的確なビジュアライゼーションが作成できるようになるほか、Tableau ワークブックの [データソース] ペインをクリックするだけで、Tableau のさまざまな表やフィールドの間にある関係を知ることも可能です。
Google Fonts のサポート
Google Fonts の一部がサポートされ、Tableau Cloud でフォントの選択肢が増えました。Tableau Cloud でサポートされたフォントは、Lato、Montserrat、Noto Sans、Noto Sans Hebrew、Noto Sans Arabic、Noto Sans Devanagari、Open Sans、Oswald、Poppins、Raleway です。
変更可能な通知用メールアドレス
Tableau Cloud ユーザーは、受信トレイにアクセスできなくなった場合にメールアドレスを変更して、Tableau Cloud からの重要な通知を受信し続けられるようにすることができます。この機能は、2024.3 が初めて利用できるようになった後の週次リリースで使用可能になる予定です。
カスタムドメイン
カスタムドメインを設定すると、エンドユーザーにとってアクセスしやすくなるとともにブランドを示すこともできます。またカスタムドメインは、管理者が埋め込みソリューションを想定通りに稼働させるために、サードパーティー Cookie のコンプライアンス要件に対応する場合にも役立ちます。
アクセシビリティの向上
アクセシビリティが 3 つの点で改善され、支援テクノロジーを利用しているユーザーはマウスを使わずに、ビジュアライゼーションやダッシュボードで探索、移動、操作できるようになりました。改善点は、Enter キーを使ったビジュアライゼーション内の移動、スクリーンリーダーの通知強化、マウスからキーボードへの切り替えの改良です。
マルチファクト関係のインフォセンティング
参照元データモデルを完全に理解しなくても、ワークフローの中で先回りした情報が取得できます。マルチファクト関係のインフォセンティング機能により、使用しているフィールドと [データ] ペイン内のフィールドを関連付けられる可能性について、アドバイスと詳しい情報が得られます。
サイトの複数の外部 ID プロバイダー
1 つの Tableau Cloud サイトで 20 個までの ID プロバイダーが利用できます。複数の ID プロバイダーを利用して、外部ユーザー、内部ユーザー、パートナーが Tableau Cloud サイトへセキュアにアクセスできるようにすることが可能です。
注: この機能は、2024.3 が初めて利用できるようになった後の近日中の週次リリースで使用可能になる予定です。
HPE Ezmeral Data Fabric (MapR) コネクタ
HPE Ezmeral Data Fabric (旧 MapR) に格納されたデータに接続して、分析することができます。このコネクタは、2024.3 以降のコネクタリストにはじめから表示されるようになりました。
Snowflake のキーペア認証
Snowflake 接続時にキーペアを使用する新しいサインインオプションで、認証資格情報を安全かつセキュアな状態に保てます。ビジネスユーザーは自身のユーザーアカウントを使って、Snowflake に接続したコンテンツを Tableau Server や Tableau Cloud にパブリッシュできるうえ、管理者もキーペア認証したサービスアカウントを使って接続の編集が可能です。この認証方法で、アクセス権や認証資格情報ローテーションのコントロールを強化することができます。
Snowflake の外部 ID プロバイダー
すでに利用している ID プロバイダーとセキュリティポリシーで、Tableau と Snowflake を統合しましょう。適切な Tableau クライアントに対し ID プロバイダーを設定して信頼性を確保するとともに、OAuth 構成ファイルを作成、展開することができます。
Tableau API を使った探索
ご利用のデータプラットフォームで、顧客がワンクリックするだけで Tableau での分析を始められるようにしましょう。Tableau が顧客データに基づいてデータソース接続済みの新しいワークブックを作成するため、顧客はデータ接続やデータモデルの再定義を行わずにすぐ分析を開始できます。
Tableau Cloud ドイツリージョン
データレジデンシーの要件に対応すると同時に、ヨーロッパのチームにも新たに分析環境を導入しましょう。ドイツの新しい Hyperforce リージョンを利用して、ドイツで Tableau Cloud サイトを導入することができます。
注: ダブリンリージョンのお客様はドイツリージョンに移行される予定です。
Hyperforce 版 Tableau Cloud
Salesforce の Hyperforce は、世界中でスケーラビリティやセキュリティ、コンプライアンスを革新する画期的なプラットフォームです。これまで以上に堅牢でセキュア、そしてスケーラブルなクラウド分析ソリューションを求めるお客様の声にお応えするために、Tableau Cloud は Hyperforce に移行します。
注: 移行は数週間にわたって実施される予定です。管理者の方には移行に先立ってお知らせします。
Microsoft Teams の Tableau Pulse
Microsoft Teams で Tableau Pulse メトリクスを把握、使用、共有することができます。会議、チャネルのタブ、メッセージに組み込まれた Tableau Pulse で、分析によるインサイトに基づいたコラボレーションが実現します。
Tableau Pulse: 季節性に関するインサイトの強化
Tableau Pulse がメトリクスの予測範囲をより的確に反映するとともに、季節的な傾向を持つデータで通常とは異なる変化を認識できるようになりました。*2024 年 8 月リリース
Tableau Pulse: Mobile 上の並べ替えとグループ化
関連性のあるメトリクスをまとめて整理、評価するためのメトリクスの並べ替えと整理の機能が、Tableau Mobile アプリで利用できるようになりました。メトリクス名、データソース、追跡を始めた時期に基づいて、スマートフォンでメトリクスをグループ化できます。メールのダイジェスト、Web 表示、Tableau Mobile アプリで既定のビューを統一することも可能です。
*Tableau+ で利用できるプレミアム機能です。
Tableau Pulse: Mobile でのサイト切り替え
Tableau Mobile アプリで、簡単にさまざまな Tableau Cloud サイトに切り替えて全コンテンツに手早くアクセスすることができます。Web 環境と同様のサイト切り替え機能を使って、利用できるすべてのサイトを表示するとともに、切り替えて各サイトのコンテンツにアクセスしましょう。ログアウトして認証資格情報を再度入力する必要はありません。
Tableau Pulse: 世界各地の通貨記号
適切な通貨記号を表示して、Tableau Pulse メトリクスをよりわかりやすく、よりパーソナライズしましょう。Pulse でサポートされた記号は 130 種類以上にのぼります。メトリクスの定義で通貨記号を指定すると、その基本的な定義を使用するすべてのメトリクスで同じ記号が使われます。*2024 年 9 月リリース
Tableau Pulse: Mobile 上の期間変更
Pulse の最も一般的な操作が、Mobile の Pulse でも Web 機能と同様に行えるようになりました。スマートフォンでメトリクスを表示しているとき、フィルターのドロップダウンを選択して期間を変更することができます。Web に切り替えて探索する必要はもうありません。*2024 年 8 月リリース
Tableau Pulse: 質問機能の強化 - 関連性のあるメトリクス
Pulse のインサイトでこれまで検出されていた情報を超えて、質問に答えを出せるようになりました。同一定義の他のメトリクスについて質問できるため、関連するインサイトが見つけやすくなります。
*2024 年 8 月にリリースされた Tableau+ で利用できるプレミアム機能です。
Tableau Pulse: 手作業による目標設定
インサイト探索ページで目標を設定して、ワークフロー全体でその目標に対するメトリクスのパフォーマンスをモニタリングしましょう。分析担当者は、メトリクスの定義に結びつけられた手作業による目標を、誰が作成、編集、削除できるかを限定して、許可されたユーザーだけが変更を加えられるようにすることができます。
*2024 年 8 月にリリースされた Tableau+ で利用できるプレミアム機能です。
Tableau Pulse: 動的な並べ替えとグループ化
メトリクス名、データソース、時間範囲などのメタデータを利用して、メトリクスの並べ替えや整理が行えます。この機能を使うと、関連性のあるメトリクスをまとめて整理して評価することができるようになります。柔軟なわかりやすい手順でメトリクスの整理とグループ化を行って、データの重要なパターンや傾向を見出しましょう。
*2024 年 8 月にリリースされた Tableau+ で利用できるプレミアム機能です。
Tableau Pulse: ダッシュボード内のメトリクス
Tableau ダッシュボードの作成者は、Desktop や Server でのダッシュボード作成時に、組み込まれているダッシュボードオブジェクトを使って Pulse メトリクスを埋め込めるようになりました。運営や戦略、パフォーマンスのダッシュボードに Pulse メトリクスを埋め込むことで、ユーザーはメトリクスをクリックしてその詳細ページを開き、メトリクスの傾向やわかりやすいインサイトを詳しく調べられます。*2024 年 8 月リリース
Tableau Pulse: 利用度の高いメトリクス
Tableau Pulse のインサイト探索ページとメトリクス検索で、メトリクスのフォロワー数が表示され、メトリクスが見つけやすくなります。*2024 年 8 月リリース
Tableau Public の Exchange
Tableau Public の Web 作成環境や Tableau Desktop Public Edition で利用できる、無料のダッシュボードと Viz 拡張機能を探すことが可能です。ビジュアル分析を強化する、新しい機能やビジュアライゼーションタイプが用意されています。Tableau Public の中核となる機能を拡張してデータ分析ポートフォリオを強化するとともに、カスタマイズされたビジュアライゼーションやダッシュボードで新しいインサイトを引き出しましょう。
taco ファイルの Bridge サポート
Tableau Exchange の一部のコネクタが、Bridge 経由で Tableau Cloud でも利用可能になり、データがさらに利用しやすくなるとともに接続も簡単になります。
サポートされたコネクタは、Actian JDBC、Altinity Connector for ClickHouse、Guidanz BI コネクタ、Couchbase Analytics、Stratio Crossdata、Data、Virtuality JDBC、Jethro ODBC、Oracle NetSuite、SAP Successfactors、ServiceNow、SingleStoreDB JDBC などです。
埋め込みフラットファイルの Bridge サポート
Windows 版 Tableau Bridge ご利用の環境で、フラットファイルを Tableau ワークブックに直接埋め込み、ファイルベースのソースをさらに利用しやすくすることができます。埋め込まれた Excel、CSV、PDF、空間ファイルの更新にかかる時間を省きましょう。
Bridge のパフォーマンスとモニタリング機能の強化
Tableau Bridge でデータ分析の速度と信頼性が向上しました。ライブクエリと埋め込み抽出が Windows でも Linux でも大幅に高速化され (20% 以上)、[ジョブ] ページではステータスの更新がリアルタイムで行われるようになりました。Bridge ご利用の場合、ジョブのパフォーマンスが高速化されるうえ、問題も適切なトラブルシューティング情報で解決することができます。
アクティビティログの強化
抽出更新をリアルタイムでモニタリングして、データ更新の要件に対応しましょう。background_job イベントで、データが最新の状態になっていることを確認し、問題も迅速にトラブルシューティングできます。
SAP HANA の認証機能強化
Tableau Cloud から SAP HANA への接続のセキュリティを強化しましょう。OAuth (JSON Web トークン) を使って SAP HANA に接続し、導入済みのアクセスポリシーを使用することができます。
注: この機能は、2024.3 が初めて利用できるようになった後の週次リリースで使用可能になる予定です。
アクセラレーターでデータマッピングする際のフォルダー構造の維持
アナリストはフィールド構造やカテゴリーを維持したまま、アクセラレーターを使って Tableau ダッシュボードの作成を簡単に開始することができます。
埋め込まれた OAuth 認証資格情報の移行
Tableau Server から Tableau Cloud へ移行する場合、管理者はデータソースとワークブックに埋め込まれた OAuth 認証資格情報を、プログラムで大規模に移行できるようになっている必要があります。新しい REST API メソッドを使うと、管理者はプログラムで Tableau Server から認証資格情報をダウンロードして、Tableau Cloud サイトに再アップロードすることができます。
Einstein Copilot for Tableau: Web 作成
信頼できる AI アシスタントの力で分析プロセスをシンプルにしましょう。自然言語のプロンプトによるビジュアライゼーション作成や、分析を強化する計算式の作成が可能なほか、データを踏まえたおすすめの質問も提示されます。Einstein Copilot for Tableau の柔軟性により、ユーザーは手作業のドラッグ & ドロップ操作や計算式編集と、Einstein へのリクエストを自由に使い分けることができます。