エグゼクティブサマリー

2013年11月、弊社は Tableau 8.1のスケーラビリティを理解し、このリリースに実装されたスケーラビリティの拡張機能の影響をより良く理解するためにスケーラビリティテストを実施しました。特に、Tableau Server 8.1をさまざまな構成やワークロードにわたり、スケールする方法をより良く理解しようとしました。

ワークブックの複雑さ、データボリューム、ハードウェア、ブラウザおよびネットワークの設定など、Tableau Server 展開のスケーラビリティに影響を与える要因が数多くあります。

弊社では、お客様によく見られる使用例に基づいて、実際の活用方法のシミュレーションを試みました。そして「読み取り専用」ユーザーと「インタラクター」ユーザーのワークロードを定義しました。読み取り専用ユーザーはレポートの閲覧のみですが、インタラクターユーザーは選択の実行、ビューのフィルタ、タブの変更、またレポートを使用し同様の操作を実行します。次に、ユーザー負荷を増やし、読み取り専用ユーザーとインタラクターユーザーのワークロードにさまざまな混合比を用いて、飽和 (最大スループット) 時のシステム動作を調査しました。

その結果、Tableau Server 8.1 がほぼ直線的にスケールすることを示しています。弊社のテストとお客様の推定使用量に基づいて、システム上に同時にアクセスするユーザー数は10%と想定しています。このことを念頭に置いて、Tableau Serverの16コアの1ノードクラスタ上の合計ユーザー数1900から64コアにわたる4ノードクラスタの合計ユーザー数5540に対し、スケールを実施しました。これは、40%のユーザーがレポートを操作し、残りの60%のユーザーがレポートを閲覧する一般的なワークロードの組み合わせを示しています。

注: 分散環境で実行しているとき、1 つの物理マシンがプライマリサーバーとして定義され、他のマシンは他のプロセスを実行するワーカーサーバーとして定義されます。弊社ではさらにアクティブなワークロードもテストしました。100%のユーザーがレポートを操作し、同時にアクセスする割合10%を使用するシナリオでは、Tableau Serverは16コアのシングルプライマリによる合計ユーザー数1190からプライマリに64コアの3 ノードワーカークラスタを加えたクラスタ上の最大ユーザー数3470までをサポートできます。

このホワイトペーパーでは、スケーラビリティ テスト、テストの方法および結果について説明します。

Tableau Serverのスケーラビリティの実例、Tableauのパフォーマンスとスケーラビリティへのアプローチに関する説明、スケーラビリティテストのさまざまな要素を理解するための基準の設定、実験結果の見直し、また最後に弊社の実験から得た成果をお客様の環境に適用するためのガイダンスを提供します。

ユーザーからエンタープライズへの拡大

Tableauは、データビジュアライゼーションが情報を把握する能力を大幅に向上させることを知っています。

弊社では、標準的な「テキスト形式のデータ分析に基づいた結果のビジュアライゼーションの作成」プロセスを改善するソリューションを求めていました。

弊社ではむしろ最終手順の代わりに、分析プロセスのビジュアライゼーションの一部を作成する技術を発明しました。VizQLと呼ばれるこの発明は、瞬く間にユーザーの注目を集めました。これらのユーザーが自分でデータビジュアライゼーションを作成することがどれほど簡単かを知り、さらに他のユーザーがビジネスに提供されるビジュアライゼーションの価値を理解するにつれて、すぐにエンタープライズ組織の関心を引きました。

2013年11月、弊社はソフトウェアのバージョン8.1を発売しました。このバージョンに追加した多くの拡張機能は、大規模なエンタープライズ全体への展開を可能とするTableau製品への需要の増大に応えるものでした。

ビジュアライゼーション、セルフサービス分析、レポートの効力に注目するユーザーが増えるにつれて、ITはTableauソフトウェアやサーバーをより多数のユーザー、グループおよび操作をサポートするように設定、管理されることが求められます。

成り行きとして、Tableau ServerのスケーラビリティがCIO、ITマネージャー、 IT事業計画担当
の大きな関心事となります。彼らはまず、Tableauに対し、エンタープライズ展開のサポートの保証を望み、 次にアーキテクチャの決定をガイドするために役立つパフォーマンスに期待できることを把握することを求めます。

自社製品の使用: Tableau Publicについて

非常に多数のユーザーをサポートするためにTableauの機能を向上させるにつれて、これらの機能をテストして微調整する方法が必要になりました。最も過酷なビジネス条件さえ再現し、できる限り現実に近いテストが望まれました。

製品リリースの一環、そして弊社の自社製品を使用するエンジニアリング文化の中核として、弊社では最新のTableau ServerのプレリリースソフトウェアをTableau Publicに組み込みました。これにより、弊社製品を製造のミッションクリティカルな環境において大規模な展開を可能にしただけでなく、スケーラビリティ関連の問題をお客様よりも先に見つけて解決できるようにしました。

今日、Tableau Serverは弊社のデータセンターでTableau Publicソリューションの一部として、高いスケーラビリティで動作しています。

この製品になじみのない方々を対象としたTableau Publicは誰でもインタラクティブなデータをWebに公開できる無料のサービスです。データがアップロードされた時点から、どなたでもデータの操作やダウンロードができ、またプログラミングのスキルがなくてもデータの独自のビジュアライゼーションを作成できます。Tableau Publicは 2 億もの特長的なインプレッションを提供し、成長し続けています。1時間に最高 94,000ビューを記録したこともあります。このトラフィックには、スケールアップやスケールアウトのアーキテクチャを活用するTableau Serverが装備されています。

いくつかの例外を除き、Tableau Publicの構成はTableau Serverの企業展開と似ています。

Tableau Publicの主要コンポーネントはTableau Serverと同じですが、Tableau Publicユーザーは固定された抽出サイズに限定されています。また、すべてのデータが公開されているため、Tableau Publicユーザーはデータ セキュリティの問題に直面することはありません。

しかし、Tableau Publicは 1日に何万ものクエリを実行しています。さらに、データサイズは比較的小さいですが、大きなばらつきがあります。Tableau Publicに加えて、Tableauを社内に展開し、エンタープライズ全体でTableau Serverを使用することにより、営業、エンジニアリング、サポート、業務およびその他の主要なビジネス機能をサポートします。自社製品を広範囲に活用することが Tableau 文化の要となっています。

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