効率的に作業できるワークブックの設計
Tableau Software は、ユーザーがデータを見て操作し、理解する方法を変えようとしています。そのため、従来のエンタープライズ BI プラットフォームのような操作性を実現しようとは思っていません。Tableau は、次のようなワークブックを作成する場合に最高の力を発揮します。
視覚的なワークブック - 人間が大量で複雑なデータを理解するうえで最も効果的な方法は、視覚的表現を用いることです。これを裏付ける証拠はたくさんあります。Tableau は、グラフ、図、ダッシュボードなどを使ってデータを提示するよう既定で設定されています。表やクロス集計もサポートされており、それぞれの役割があります。これらの最適な使用法については後で詳しくご紹介します。
インタラクティブに使えるワークブック – Tableau ドキュメントは、デスクトップ、Web、モバイルのいずれでもインタラクティブに使えるように設計されています。印刷中心のアウトプット (紙ベース、PDF などのデジタル文書) の生成を主とする他の BI ツールとは異なり、Tableau が目指すのは、ユーザーが自分でデータを分析しビジネス上の問題を解決できる、豊富な機能やサービスを利用できるインタラクティブな体験を提供することです。
繰り返し分析できるワークブック - 発見とは、本質的に反復のプロセスです。Tableau は、質問から発見へ、発見から質問へというサイクルをすばやく行えるよう設計されています。そのためユーザーは、仮定を立て、データを使って検証し、仮定を修正してもう一度検証するという作業をスピーディに行うことができます。
動作の速いワークブック - これまでの BI プロセスは時間のかかるものでした。ソフトウェアをインストールして構成するにも、データを分析できるように準備するにも、また、ドキュメントやレポート、ダッシュボードなどを設計し実装するにも、すべてに時間がかかりました。しかし、Tableau ならこれまでよりずっと速くソフトをインストールし、サーバーに接続し、ドキュメントを作成できます。数週間から数か月かかっていた問題解決の作業を、数分から数時間程度に短縮できることも少なくありません。
シンプルなワークブック - 従来のエンタープライズ版 BI ツールは、価格か、機能の複雑さのどちらかで、多くの場合一般のビジネスユーザーの能力を超えていました。多くの場合、ユーザーは、IT の専門家かパワーユーザーの手を借りないと思い通りのクエリやドキュメントを作成できませんでした。Tableau はハイテクに強くないユーザーでも直感的に操作できるインターフェイスを備え、データベースやスプレッドシートの専門家でなくても、クエリを実行したり複雑なデータを分析したりできるようになっています。
見た目のいいワークブック - 「美の基準は見る人次第」と言いますが、視覚的コミュニケーションには推奨されるベストプラクティスがあります。Tableau では表示形式などの機能により、一般ユーザーでも、効果的で理解しやすいグラフを、使用するデータに基づいて作成できるようになっています。
どこでも使用できるワークブック - 1 つのプラットフォームを対象としたドキュメントはもう作成されなくなっています。ユーザーは、デスクトップ、Web、モバイルと、プラットフォームを問わずデータの表示や操作をする必要があり、データの状態も他のアプリケーションやドキュメントに埋め込まれているなど多岐にわたっています。Tableau では、1 種類のドキュメントをパブリッシュし、パブリッシュしたドキュメントをあらゆるプラットフォームで利用できます。その際、移植や再設計などの操作は必要ありません。