Tableau Server Certified Associate

試験ガイド

Tableau Server Certified Associate の試験とプログラムについて

Tableau Server Certified Associate は、単一マシン環境での Tableau Server の機能に関して、総合的な知識とスキルを持つ個人を対象にした認定資格です。

この認定資格を取得すると、さまざまな Tableau 製品 (Tableau Desktop や Tableau Server など) を利用する必要がある従業員、パートナー、顧客、フリーランサーとして、Tableau の主要な知識を持っていることが証明できます。

この試験の受験に前提条件はありません。合格すると、Tableau Server Certified Associate 認定資格が取得できます。この認定資格は 2 年間有効です。

試験の対象者: Tableau Server Certified Associate

この試験は、単一マシン環境での Tableau Server の機能に関する総合的な知識を前提にしています。通常、その知識を基にして Tableau Server を使用した経験が 6 か月以上あることが推奨されます。

この試験ガイドの目的

この試験ガイドは、Tableau Server Certified Associate 試験の合格に向けた準備が整っているかどうかを判断する一助としてご利用ください。試験の対象者、推奨されるトレーニングと資料、試験範囲の一覧に関する情報が記載されています。合格の可能性を最大限に高めるために、実務で経験を重ねるとともにトレーニングに参加し、加えて独習することも強く推奨します。

試験の詳細

Tableau Server Certified Associate 試験の詳細をよくお読みください。

 

試験概要

  • 設問数: 多肢選択式と複数選択式あわせて 55 問
  • 製品バージョン: 2022.3 の試験を実施中
  • 試験時間: 90 分 (秘密保持契約を確認するための 3 分を含む)
  • 提供言語: 英語、日本語
  • 合格基準: 750
  • 試験結果: 試験終了後 48 時間以内にメールで通知
  • 前提条件: なし
  • 受験料: 250 米ドル (現地法で定められている適用税は別途申し受けます)
  • 日程変更手数料: 25 米ドル (現地法で定められている適用税は別途申し受けます)
  • 試験実施方法: 試験監督付き試験 (ピアソン VUE テストセンターで実施)、試験監督付きオンライン試験環境
  • 受験受付時間: 試験開始予定時刻の 30 分前から受付開始
  • 参考資料の持ち込み: 試験中はハードコピーかオンラインかを問わず資料は使用禁止

 

試験の申し込み、日程指定、システム要件

申し込みと日程指定

  1. Tableau 認定資格試験アカウント (リンク先英語) を作成するか、ログインします。
  2. [Schedule My Exam] にアクセスします。
  3. [Schedule or Manage my exam with Pearson] を選択します。
  4. Pearson ダッシュボードで、受験したい試験を選択し、受験予約に進みます。

システム要件

最適な状態で受験できるように、PC やネットワークなど、物理的な環境が適切に構成されていることを確認してください。これには、受験前のシステムテスト (英語) も含まれます。システムテストは受験時と同じ状態にして行ってください (時刻、システムの接続人数など)。

詳しくは、技術要件 (英語) をご覧ください。ご質問については、Trailhead Help よりケースを起票してお問い合わせいただくか、tableau.com/ja-jp/certification にアクセスしてください。

受験受付方法

受験受付時は、公的機関発行の有効な身分証明書原本を提示する必要があります (コピー不可)。身分証明書上の氏名は試験申込者の氏名と同一であり、かつ身分証明書には本人を判別可能な最近の顔写真が付いている必要があります。身分証明書の要件について詳しくは、こちら (英語) をご覧ください。身分証明書の要件が満たされていない場合は受験できません。

各実施方法での受付手順と試験環境について詳しくは、こちら (英語) をご覧ください。

 

試験の構成

時間制限

近年、組織は従業員に対して、職務の効果的かつ効率的な遂行を当然のものとして期待するようになりました。受験者の、その重要な能力を測ることを目的として、この試験には制限時間が設けられています。

資料、アプリケーション、インターネットの使用

インターネットや外部のアプリケーションの使用は、試験全体で禁止されています。

コメント

受験者は、試験内の設問にコメントを残すことができます。Tableau は試験内容を改定する前に各設問の成績を確認しますが、その際にコメントによるフィードバックがすべて考慮されます。

技術的な問題

試験中に技術的な問題が発生した場合は、試験監督にお知らせください。多くの場合、試験監督が推奨または実行できる解決手段は試験の再起動のみです。再起動を数回行わなければならないこともあります。それでも迅速に解決せず、合否に関わることになると思われる場合や試験が終了できなくなる場合は、試験の中止とピアソン VUE に対するサポートケースの作成を試験監督に依頼してください。また試験が中止された後、発生した問題についてサポートケースを作成するために、続けて Trailhead Help よりケースを起票してお問い合わせください。

 

試験結果と採点

試験結果

スコアレポートの作成が完了すると、受験者にメールが送付されます (試験終了後 48 時間以内)。スコアレポートを表示するには、まず認定資格試験アカウントにログイン (英語) します。次に [Schedule My Exam]、[Schedule or Manage my exam with Pearson]、[GO TO PEARSON] の順にクリックします。ピアソン VUE アカウントのダッシュボードで、[Exam History] か [View Exam Results] をクリックすると、スコアレポートがダウンロードできます。

スケールドスコア

スケールドスコアとは、試験の全形式で一貫した尺度が使われるようにするために、受験者が正答した設問数を数学的に変換したものです。これは、ポンドをキログラムに変換するプロセスに例えることができます。物体の重量は変わらず、表示される単位が変わるだけです。

Tableau 認定資格試験の結果は、100 ~ 1000 の範囲の得点で提示されます。この得点が、試験全体に対する受験者の成績を示すとともに、合格か不合格かの判定に使用されます。スケールドスコアのモデルは、難易度がわずかに異なる可能性がある複数の試験形式全体で得点を等化するために使用されます。

スコアレポートは、試験で不合格となった受験者に送信されます。このレポートには、各セクションレベルの成績カテゴリーの表が含まれています。この情報は、試験の成績に関する大まかなフィードバックを提供することを目的としています。この試験では代償的スコアリングモデルが使用されています。つまり、各セクションで合格する必要はなく、試験全体として合格点に達しているかどうかが基準となります。試験の各セクションにはそれぞれに重み付けがあり、セクションによって設問数が異なります。得点表には、全般的な情報、得点が高かった領域と低かった領域に関する記述が含まれています。セクションレベルのフィードバックは注意深く解釈し、再受験の前に知識やスキルの不足部分を強化するための他の学習手段とあわせて活用してください。

得点に関する注意

最終的な得点は、正答した設問の数や正しく行われた作業の数によって決まることを忘れないでください。解答されなかった設問は採点の対象外です。それに加えて、この試験に部分点はありません。たとえば、選択肢の中から正しいものを 3 つ選ぶ設問で、選択したのが 3 つではなく 1 つや 2 つだった場合、それが正答だったとしても得点にはなりません。

得点対象外の設問

この試験には得点対象外の設問があります。得点対象外の設問は、今後の試験における妥当性の判断に使用する統計情報を得るために設けられています。試験中に特定できないようになっており、試験の得点には影響しません。

推奨トレーニングとリソース

このガイドの「試験内容」セクションに列挙されている領域で、実践経験を重ねるとともにトレーニングコースを修了し、加えて独習することもお勧めします。

また、そのような経験以外に、下記の Tableau のトレーニングとリソースの内容に習熟することも強く推奨されます。

講師が指導するトレーニングコース

また、以下のリソースのご利用もお勧めします。

試験内容

この試験ガイドでは参考情報として、試験の対象領域、試験に各領域が占める割合、試験範囲のみを説明します。下記の表は、試験内容の主な領域とそれぞれの重み付けを示しています。

領域名 全設問に占める割合
領域 1: 準備
20%
領域 2: インストールと構成
26%
領域 3: 管理
36%
領域 4: トラブルシューティング
12%
領域 5: 移行
6%
合計
100%

 

注: この一覧は試験の内容を網羅したものではありません。

 

領域 1: データ接続とデータ準備

1.1 ユーザーエクスペリエンス

  • 1.1.1 ユーザーインターフェイス
  • 1.1.2 ナビゲーション

1.2 トポロジ

  • 1.2.1 クライアントコンポーネントを把握する
  • 1.2.2 サーバーコンポーネントを把握する
  • 1.2.3 連携の仕組みを説明する

1.3 バージョン

  • 1.3.1 知識
    • 1.3.1.1 Tableau Server の現在のバージョンを知る方法
    • 1.3.1.2 Tableau Server の最新リリースの入手先
    • 1.3.1.3 Tableau Server のリリースノートの参照方法

1.4 ハードウェア最小要件

  • 1.4.1 知識
    • 1.4.1.1 RAM の要件
    • 1.4.1.2 CPU の要件
    • 1.4.1.3 ハードディスクの要件

1.5 ソフトウェア要件

  • 1.5.1 サポートされているオペレーティングシステムを列挙する
  • 1.5.2 知識
    • 1.5.2.1 ブラウザの要件
    • 1.5.2.2 メールアラートのオプション
    • 1.5.2.3 ウイルス対策上の懸念事項
    • 1.5.3 SMTP サーバーを指定する
    • 1.5.4 起こりうるポートの問題を熟知する
    • 1.5.5 専用サーバーの目的と利点を説明する
    • 1.5.6 クラウドで稼働させる際の検討事項を把握する

1.6 ライセンス

  • 1.6.1 ユーザーベースライセンスを理解する
  • 1.6.1.1 各ライセンスタイプを説明する
  • 1.6.1.2 ライセンスタイプとサイトロールの対応関係を説明する

1.7 サーバープロセス

  • 1.7.1 Tableau サービスマネージャーと Tableau Server の各プロセスを説明する
  • 1.7.2 知識
    • 1.7.2.1 インストール直後の既定のプロセス数
    • 1.7.2.2 複数インスタンスのプロセス
    • 1.7.2.3 プロセス間のワークフロー
    • 1.7.2.4 分散環境と高可用環境のプロセス
    • 1.7.2.5 ロードバランサーの目的

1.8 データソースを把握する

  • 1.8.1 必要なポートを把握する
  • 1.8.2 必要なデータベースドライバーを把握する
  • 1.8.3 相違点を理解する
    • 1.8.3.1 ファイル、リレーショナル、キューブ
    • 1.8.3.2 抽出とライブ接続
  • 1.8.4 パブリッシュされたデータソースの利点を説明する

1.9 インフラストラクチャネットワーク

  • 1.9.1 ネットワークレイテンシーの意味を理解する
  • 1.9.2 動的 IP アドレスのリスクを説明する

 

領域 2: インストールと構成

2.1 インストール

  • 2.1.1 インストールの手順とオプションを理解する
    • 2.1.1.1 インストールパス
    • 2.1.1.2 ゲートウェイポート
  • 2.1.2 アイデンティティストアと SSO のオプションを理解する
    • 2.1.2.1 外部 (Active Directory) とローカル
    • 2.1.2.2 信頼できるチケット
    • 2.1.2.3 SAML
    • 2.1.2.4 Kerberos と OpenID Connect
  • 2.1.3 自動ログインオプションの影響を説明する
  • 2.1.4 SSL の設定方法を理解する
  • 2.1.5 単一マシン環境のインストールに関する Tableau のベストプラクティスを理解する
  • 2.1.6 サイレントインストールを理解する

2.2 Tableau Server の構成

  • 2.2.1 キャッシュ設定を理解する
  • 2.2.2 方法を理解する
    • 2.2.2.1 プロセス分散の利用
    • 2.2.2.2 メールアラート/サブスクリプションの設定
    • 2.2.2.3 オプションで行えるカスタマイズの設定
  • 2.2.3 説明する
    • 2.2.3.1 サイト構成オプション
    • 2.2.3.2 ユーザークォータ 2.2.3.3 ストレージクォータ
    • 2.2.3.4 サイトサブスクリプションの有効化と編集の方法
    • 2.2.3.5 プロジェクト構成オプション
    • 2.2.3.6 グループとユーザーの構成オプション
  • 2.2.4 誰がユーザーを追加できるかを理解する

2.3 ユーザーを追加する

  • 2.3.1 ライセンスタイプとサイトロール
  • 2.3.2 管理者レベル
  • 2.3.3 パブリッシャーレベル
  • 2.3.4 Active Directory かローカルでインポートする

2.4 セキュリティ

  • 2.4.1 セキュリティ設定を説明する
    • 2.4.1.1 サイトレベル
    • 2.4.1.2 プロジェクトレベル
    • 2.4.1.3 グループレベル
    • 2.4.1.4 ユーザーレベル
    • 2.4.1.5 データソースレベル
    • 2.4.1.6 ワークブックレベル

2.5 パーミッション

  • 2.5.1 知識
    • 2.5.1.1 システムパーミッションの構成
    • 2.5.1.2 パーミッション設計の細部
    • 2.5.1.3 Tableau のセキュリティモデル
    • 2.5.2 許可、拒否、なしの違いを説明する

 

領域 3: 管理

3.1 方法を理解する

  • 3.1.1 データ接続の維持
  • 3.1.2 スケジュールの作成
  • 3.1.3 サブスクリプションの作成、編集、削除
  • 3.1.4 Server の分析
  • 3.1.5 バックアップと復元
  • 3.1.6 クリーンアップ
  • 3.1.7 ユーザーの追加、削除、無効化
  • 3.1.8 ライセンスの更新
  • 3.1.9 起動、停止、再起動
  • 3.1.10 tsm と tabcmd の使用
  • 3.1.11 REST API の使用
  • 3.1.12 ログファイルの使用
  • 3.1.13 埋め込みを理解する
  • 3.1.14 Desktop ライセンスの使用率の監視
  • 3.1.15 ワークブックとデータソースのリビジョン履歴管理

3.2 方法を説明する

  • 3.2.1 サーバーのステータスを確認する複数の方法
  • 3.2.2 メールアラートの確認
  • 3.2.3 データドリブンアラートの設定
  • 3.2.4 組み込まれている管理ビューの使用
  • 3.2.5 カスタム管理ビューの作成
  • 3.2.6 パフォーマンスの記録
  • 3.2.7 ネストされたプロジェクトの作成
  • 3.2.8 サイトとサイト管理者のオプションの使用

3.3 エンドユーザーとシステム管理者のできることを比較する

3.4 エンドユーザー機能

3.5 知識 

  • 3.5.1 表の推奨
  • 3.5.2 ビューとデータソースのパブリッシュ
  • 3.5.3 ワークブック名の変更
  • 3.5.4 Web 上のビュー操作
  • 3.5.5 Web 作成と編集
  • 3.5.6 ビューの共有方法
  • 3.5.7 データソースの認証
  • 3.5.8 抽出のキャッシング

 

領域 4: トラブルシューティング

4.1 ブラウザでのサードパーティー Cookie の要件を理解する

4.2 方法を理解する

  • 4.2.1 Tableau ユーザーや Tableau 実行サービスアカウントのパスワードのリセット
  • 4.2.2 レポート作成用のログファイルのパッケージ化
  • 4.2.3 tsm を使用したサイトリソースの検証
  • 4.2.4 検索インデックスの再構築
  • 4.2.5 メンテナンス分析レポートの使用
  • 4.2.6 サポートリクエストを作成する/開く

 

領域 5: 移行とアップグレード

5.1 アップグレードプロセスを理解する

5.2 クリーン再インストールの方法と理由を説明する

5.3 異なるハードウェアへの移行方法を説明する

5.4 後方互換性を理解する

認定資格の維持

認定資格を維持するには、再度その試験に合格する必要があります。認定資格が失効すると、一部の特典や受験料の割引は受けられなくなります。失効した認定資格のデジタルバッジはそのまま使い続けることができますが、失効したものとして表示されます。