Tableau Certified Data Analyst
試験ガイド
目次
Tableau Certified Data Analyst の試験とプログラムについて
Tableau Certified Data Analyst は、ビジネス上の問題の把握、分析のために探索すべきデータの特定、実用的なインサイトの提供を行うことで、ステークホルダーがビジネス上の意思決定を行えるように支援する個人を対象にした認定資格です。
この認定資格を取得すると、さまざまな Tableau 製品 (Tableau Desktop、Tableau Prep、ならびに Tableau Server と Tableau Cloud のどちらか) を利用する必要がある従業員、パートナー、顧客、フリーランサーとして、Tableau の主要な知識と開発スキルを持っていることが証明できます。
この試験の受験に前提条件はありません。合格すると、Tableau Certified Data Analyst 認定資格が取得できます。この資格は 2 年間有効です。
試験の対象者: Tableau Certified Data Analyst
この試験は、Tableau Desktop、Tableau Prep、ならびに Tableau Server と Tableau Cloud のどちらかで、次の機能に関する知識を前提にしています。
- データソースに接続する。
- データを分析に適した形式に変換する。
- データを探索、分析する。
- 重要なビジネス課題に答えを出せる適切なビジュアライゼーションを作成する。
- コンテンツを共有し、Web 上のパブリッシュ、スケジュール設定、維持管理によって最新の状態に保つ。
通常、Tableau と Tableau 製品 (Tableau Prep、Tableau Desktop、ならびに Tableau Server と Tableau Cloud のどちらか) の使用経験が 6 か月以上あることが推奨されています。
必須なのは、Tableau Desktop Specialist (TDS) 認定資格試験に合格できるスキルです。Tableau Certified Data Analyst 試験では、それより高いレベルのスキルセットが必要です。TDS 試験の範囲となるスキルを持っていることが前提になっているため、その試験のレベルに当たる設問はありません。
この試験ガイドの目的
この試験ガイドは、Tableau Certified Data Analyst 試験の合格に向けた準備が整っているかどうかを判断する一助としてご利用ください。試験の対象者、推奨されるトレーニングと資料、試験範囲の一覧に関する情報が記載されています。合格の可能性を最大限に高めるために、実務で経験を重ねるとともにトレーニングに参加し、加えて独習することも強く推奨します。
試験の詳細
Tableau Certified Data Analyst 試験の詳細をよくお読みください。
試験概要
- コンテンツ: 多肢選択式または複数選択式の設問 60 問と得点対象外の設問 5 問
- 製品バージョン: 2024.2 の試験を実施中
- 試験時間: 105 分 (秘密保持契約を確認するための 3 分を含む)
- 提供言語: 英語、日本語
- 合格基準: 65%
- 試験結果: 試験終了後 48 時間以内にメールで通知
- 前提条件: なし
- 受験料: 250 米ドル (現地法で定められている適用税は別途申し受けます)
- 日程変更手数料: 25 米ドル (現地法で定められている適用税は別途申し受けます)
- 試験実施方法: 試験監督付き試験 (ピアソン VUE テストセンターで実施)、試験監督付きオンライン試験環境
- 受験受付時間: 試験開始予定時刻の 30 分前から受付開始
- 参考資料の持ち込み: 試験中はハードコピーかオンラインかを問わず資料は使用禁止。
試験の申し込み、日程指定、システム要件
申し込みと日程指定
- Tableau 認定資格試験アカウント (リンク先英語) を作成するか、ログインします。
- [Schedule My Exam] にアクセスします。
- [Schedule or Manage my exam with Pearson] を選択します。
- Pearson ダッシュボードで、受験したい試験を選択し、受験予約に進みます。
システム要件
最適な状態で受験できるように、PC やネットワークなど、物理的な環境が適切に構成されていることを確認してください。これには、受験前のシステムテスト (英語) も含まれます。システムテストは受験時と同じ状態にして行ってください (時刻、システムへの接続人数など)。
詳しくは、技術要件 (英語) をご覧ください。ご質問については、tableau.com/ja-jp/certification をご覧いただくか、Salesforce ヘルプ (https://help.salesforce.com/s/support) でチケットを作成してください。
受験受付方法
受験受付時は、公的機関発行の有効な身分証明書原本を提示する必要があります (コピー不可)。身分証明書上の氏名は試験申込者の氏名と同一であり、かつ身分証明書には本人を判別可能な最近の顔写真が付いている必要があります。身分証明書の要件について詳しくは、こちらをご覧ください。身分証明書の要件が満たされていない場合は受験できません。
各実施方法での受付手順と試験環境について詳しくは、こちらをご覧ください。
試験の構成
時間制限
近年、組織は従業員に対して、職務の効果的かつ効率的な遂行を当然のものとして期待するようになりました。受験者の重要な能力を測ることを目的として、この試験には制限時間が設けられています。
資料、アプリケーション、インターネットの使用
インターネットや外部のアプリケーションの使用は試験全体で禁止されています。
コメント
受験者は、試験内の設問にコメントを残すことができます。コメントに対する返答を直接受け取れるわけではないことにご注意ください。試験の新しいバージョンがリリースされる前に、認定資格試験チームがすべての送信されたコメントを確認し、設問の統計上の成績とあわせてコメントの内容について検討します。
技術的な問題
試験中に技術的な問題が発生した場合は、試験監督にお知らせください。多くの場合、試験監督が推奨または実行できる解決手段は試験の再起動のみです。再起動を数回行わなければならないこともあります。それでも迅速に解決せず、合否に関わることになると思われる場合や試験が終了できなくなる場合は、試験の中止とピアソン VUE に対するサポートケースの作成を試験監督に依頼してください。また試験が中止された後、発生した問題についてサポートケースを作成するために、Salesforce ヘルプ (https://help.salesforce.com/s/support) でチケットを作成してください。
試験結果と採点
試験結果
スコアレポートの作成が完了すると、受験者にメールが送付されます (試験終了後 48 時間以内)。スコアレポートを表示するには、まず認定資格試験アカウントにログイン (英語) します。次に [Schedule My Exam]、[Schedule or Manage my exam with Pearson]、[GO TO PEARSON] の順にクリックします。ピアソン VUE アカウントのダッシュボードで、[Exam History] か [View Exam Results] をクリックすると、スコアレポートがダウンロードできます。
スコアレポート
スコアレポートは、試験で不合格となった受験者に送信されます。このレポートには、各セクションレベルの成績カテゴリーの表が含まれています。この情報は、試験の成績に関する大まかなフィードバックを提供することを目的としています。この試験では代償的スコアリングモデルが使用されています。つまり、各セクションで合格する必要はなく、試験全体として合格点に達しているかどうかが基準となります。試験の各セクションにはそれぞれに重み付けがあり、セクションによって設問数が異なります。得点表には、全般的な情報、得点が高かった領域と低かった領域に関する記述が含まれています。セクションレベルのフィードバックは注意深く解釈し、再受験の前に知識やスキルの不足部分を強化するための他の学習手段とあわせて活用してください。
得点に関する注意
最終的な得点は、正答した設問の数によって決まることを忘れないでください。解答されなかった設問は採点の対象外です。それに加えて、この試験に部分点はありません。たとえば、選択肢の中から正しいものを 3 つ選ぶ設問で、選択したのが 3 つではなく 1 つや 2 つだった場合、それが正答だったとしても得点にはなりません。
得点対象外の設問
この試験には得点対象外の設問があります。得点対象外の設問は、今後の試験における妥当性の判断に使用する統計情報を得るために設けられています。試験中に特定できないようになっており、試験の得点には影響しません。
推奨トレーニングおよびリソース
このガイドの「試験内容」セクションに列挙されている領域で、実践経験を重ねるとともにトレーニングコースを修了し、加えて独習することもお勧めします。
また、そのような過程以外に、下記の Tableau のトレーニングとリソースの内容に習熟することも強く推奨されています。
試験内容
この試験ガイドでは参考情報として、試験の対象領域、試験に各領域が占める割合、試験範囲のみを説明します。下記の表は、試験内容の主な領域とそれぞれの重み付けを示しています。
領域名 |
全設問に占める割合 |
---|---|
領域 1: データへの接続と分析に適した形式への変換 |
24% |
領域 2: データの探索と分析 |
41% |
領域 3: コンテンツの作成 |
26% |
領域 4: Tableau Server と Tableau Cloud 上のコンテンツのパブリッシュと管理 |
9% |
合計 |
100% |
注: この一覧は試験の内容を網羅したものではありません。
領域 1: データへの接続と分析に適した形式への変換
1.1. データソースに接続する
- 1.1.1. データソースを識別する
- 1.1.2. ライブ接続と抽出のどちらにするかを決定する
- 1.1.3. 抽出に接続する
- 1.1.4. ファイルに接続する
- 1.1.5. リレーショナルデータベースに接続する
- 1.1.6. Tableau Server または Tableau Cloud サイトからパブリッシュされたデータソースに接続する
- 1.1.7. 既存のチャートやシートで接続済みデータソースを他のデータソースに置き換える
1.2.分析前にデータを準備する
- 1.2.1. データ品質を評価する (完全性、一貫性、正確性)
- 1.2.2. クリーニング操作を行う
- 1.2.3. データフィールドをフォルダーに整理する
- 1.2.4. 複数のデータソースを使用する (関係の定義、結合、表のユニオン)
- 1.2.5. データインタープリター、ピボット、分割を使用したデータ準備
- 1.2.6. 抽出とデータソースフィルターを作成する
1.3. Tableau Prep でデータを分析に適した形式に変換する
- 1.3.1. ビジネスシナリオに基づいて実行すべきデータ変換を決定する
- 1.3.2. ユニオンでデータを組み合わせる
- 1.3.3. 結合でデータを組み合わせる
- 1.3.4. 集計でデータを分析に適した形式に変換する
- 1.3.5. フィルタリング
- 1.3.6. ピボットでデータを分析に適した形式に変換する
- 1.3.7. 使用する出力タイプを決定する
1.4. フィールドをカスタマイズする
- 1.4.1. 既定のフィールドプロパティを変更する (タイプ、並べ替えなど)
- 1.4.2. 列の名前を変更する
- 1.4.3. 連続と不連続を切り替えるべき場面を判断する
- 1.4.4. ディメンションとメジャーを切り替えるべき場面を判断する
- 1.4.5. 別名を作成する
領域 2: データの探索と分析
2.1.計算フィールドを作成する
- 2.1.1. 日付計算を記述する
- 2.1.2. 文字列関数を記述する
- 2.1.3. 論理式とブール式を記述する
- 2.1.4. 数値関数を記述する
- 2.1.5. 型変換関数を記述する
- 2.1.6. 集計関数を記述する
- 2.1.7. 基本的な空間計算を記述する
2.3. 表計算を作成する
- 2.3.1. 移動平均とウィンドウ平均
- 2.3.2. 合計に対する割合
- 2.3.3. 累計
- 2.3.4. 差、差の割合
- 2.3.5. 百分位
- 2.3.6. 索引
- 2.3.7. ランク付け
- 2.3.8. 簡易表計算を適用する
- 2.3.9. 表計算をカスタマイズする
2.4. フィルターを作成して使用する
- 2.4.1. ディメンションやメジャーにフィルターを適用する
- 2.4.2. フィルターを設定する (上位 N、下位 N、含める、除外、ワイルドカード、条件付きなど)
- 2.4.3. コンテキストにフィルターを追加する
- 2.4.4. 複数のシートやデータソースにフィルターを適用する
2.5. パラメーターを作成してインタラクティブ機能を追加する
- 2.5.1. 計算式で使用する
- 2.5.2. フィルターで使用する
- 2.5.3. リファレンスラインで使用する
- 2.5.4. パラメーターを設定して動的に更新する
2.6. データを構造化する
- 2.6.1. セット
- 2.6.2. ビン
- 2.6.3. 階層
- 2.6.4. グループ
2.7. データを地理的にマッピングする
- 2.7.1. 記号マップを作成する
- 2.7.2. 密度マップを作成する
- 2.7.3. コロプレスマップ (階級区分図、色塗りマップ) を作成する
- 2.7.4. マークレイヤーを作成する
2.8. アナリティクスペインを使ってデータを要約、モデリング、カスタマイズする
- 2.8.1. 合計と小計
- 2.8.2. リファレンスライン
- 2.8.3. リファレンスバンド
- 2.8.4. 平均線
- 2.8.5. 傾向線
- 2.8.6. 分布バンド
- 2.8.7. 既定の設定で予測する
- 2.8.8. データ予測モデルをカスタマイズする
2.9. 詳細レベルの計算 (LOD 計算) を作成する
- 2.9.1. FIXED LOD 計算を記述する
- 2.9.2. INCLUDE LOD 計算を記述する
- 2.9.3. EXCLUDE LOD 計算を記述する
- 2.9.4. ネストされた LOD 計算を記述する
領域 3: コンテンツの作成
3.1.チャートを作成する
- 3.1.1. 基本的なチャートをゼロから作成する (棒、折れ線、円、ハイライト表、散布図、ヒストグラム、ツリーマップ、バブル、データ表、ガント、箱ヒゲ図、面、二重軸、複合)
- 3.1.2. データを並べ替える (カスタムの並べ替えを含む)
3.2. ダッシュボードとストーリーを作成する
- 3.2.1. コンテナとレイアウトオプションでシートを組み合わせてダッシュボードを作成する
- 3.2.2. オブジェクト (コンテナ、画像、テキスト) を追加する
- 3.2.3. ストーリーポイントを使ってストーリーを作成する
3.3. ダッシュボードにインタラクティブ機能を追加する
- 3.3.1. ダッシュボードでフィルターを使用する
- 3.3.2. アクションを追加する (フィルター、URL、ハイライト)
- 3.3.3. 動的ゾーン表示を使ってインタラクティブ機能を作成する
- 3.3.4. ナビゲーションボタンを追加する
- 3.3.5. セットアクションとパラメーターアクションを使ってインタラクティブ機能を作成する
- 3.3.6 ダッシュボード オブジェクト用の [表示/非表示] ボタンを作成する
3.4.ワークブック、ワークシート、ダッシュボードの書式設定を行う
- 3.4.1. 色、フォント、形状、スタイルを適用する
- 3.4.2. カスタム形状やカラーパレットを追加する
- 3.4.3. 注釈を追加する
- 3.4.4. ツールヒントをカスタマイズする
- 3.4.5. パディングを使用する
- 3.4.6. グリッド線、行レベルと列レベルのバンド、網掛けの書式設定を行う
- 3.4.7. 特定のデバイスレイアウトでレスポンシブなデザインを作成する
領域 4: Tableau Server と Tableau Cloud 上のコンテンツのパブリッシュと管理
4.1. コンテンツをパブリッシュする
- 4.1.1. ワークブックをパブリッシュする
- 4.1.2. Tableau Desktop または Tableau Prep からデータソースをパブリッシュする
- 4.1.3. コンテンツをエクスポートする
- 4.1.4. フローをパブリッシュする
4.2.データ更新のスケジュールを設定する
- 4.2.1. データ抽出の更新スケジュールを設定する
4.3. パブリッシュ済みのワークブックを管理する
- 4.3.1. アラートを作成する
- 4.3.2. サブスクリプションを作成する
- 4.3.3. カスタムビューを作成して保存する
- 4.3.4. ユーザーのロールと権限を把握する
- 4.3.5. パブリッシュ済みのワークブックをカスタマイズして配布する
認定資格の維持
Tableau 認定資格の有効期間は、試験に合格した日から 24 か月です。有効な認定資格を維持するには、同等の試験に再び合格する必要があります。認定資格が失効すると、一部の特典や受験料の割引は受けられなくなります。失効した認定資格のデジタルバッジはそのまま使い続けることができますが、失効したものとして表示されます。