Tableau Server Management Add-on を使用すれば、より大規模な運用が可能です。
Tableau 2019.3 リリースには、多数の新機能が導入されました。Tableau Catalog から保存時の暗号化、および「データの説明を見る」機能まで、すべての新機能を提供しました。今日は、これらの機能を作成した理由、含まれている内容、そして将来期待できることについて、より多くのコンテキストを提供するために、Tableau Server Management Add-on について詳しく説明します。
Server Management Add-on は、セキュリティ、スケーラビリティ、および管理性の分野で高度なプラットフォーム機能を統合します。より専門的な技術的要件が求められる IT 管理者による導入をサポートするように設計されています。Tableau は、エンタープライズ構成および管理機能に対して多額の投資を行い続けています。近年、Linux 上の Tableau Server、新しい Hyper インメモリデータベースエンジン、ダッシュボードの拡張などの新しいAPI、および保存時の暗号化のような新しいセキュリティ機能をリリースしました。
お客様は、データの変革の可能性を認識し、戦略的イニシアチブと分析戦略を一致させて、あらゆる技能レベルのユーザーが情報に基づいた意思決定を行う目的で使用できるように、分析を組織全体に広く展開しています。お客様がより成功するにつれて、より多くのユーザーおよびユースケースをサポートする、より大規模で、より複雑な Tableau の導入が見られるようになりました。
任意のプラットフォームを規模に合わせて管理することは、困難である可能性があります。100,000 人以上のユーザーためのプラットフォームを導入し、実行することには、1,000 人のユーザーのために同じプラットフォームを実行する場合とは異なる課題が存在します。お客様のフィードバックに基づき、私たちは、大規模でビジネスクリティカルな導入に特化した機能を増強させています。Server Management Add-on は、運用効率の向上、スケーラビリティの向上、セキュリティの強化という 3 つの重要な分野で価値を提供します。
Tableau 2019.3 により、これらの各分野で提供されている機能を見て見ましょう。
運用効率の向上
Tableau コンテンツ移行ツール: 拡張エージェントベースのモニターを使用して、導入環境をより効率的に活用します。Resource Monitoring Tool は、全体的なサーバー使用量を通して生成されたログを解析および分析し、それを物理的なシステム使用量 (CPU 使用量、RAM、Disk I/O など) の監視と組み合わせることで、Tableau Server クラスターの健全性とパフォーマンスに対する深いインサイトを提供します。
Tableau コンテンツ移行ツール: スクリプトを必要とせずに、使いやすいインターフェースを介してワークブックおよびデータソースコンテンツワークフローを管理します。コンテンツ移行ツールは、ルールベースの選択を通じてワークブックおよびデータソースの移行を可能にし、移行中のコンテンツの複雑な変換を容易にします。このツールは、dev/test/prod コンテンツプロモーション、テンプレート化された OEM 配信、およびクロスサーバーとイントラサーバー. の両方でうまく機能します。
スケーラビリティの向上
Amazon RDS を使用した外部リポジトリ: Amazon Web Services (AWS) でホスティングされる大規模な導入では、お客様は、Tableau Server の組み込み Postgres データベースではなく、Amazon RDS Postgres でメタデータリポジトリをホスティングすることを選択できます。この方法を選択すると、膨大な Tableau メタデータを持つ組織に、スケーラビリティと高可用性が提供されます。
ワークロード管理: クラスター内のどのノードがバックグラウンドジョブを処理し、抽出を更新するかをカスタマイズすることによって、パフォーマンスを最適化します。これにより、Tableau Server の特定のワークロードの管理、スケーラビリティ、リソースのガバナンスが向上し、場合によってはパフォーマンスが向上します。
セキュリティの強化
AWS Key Management Service: AWS でTableau Server をデフォルトの組み込み KMS ではなく、AWS Key Management Service (KMS) を使用して、暗号化用のルートキーを保管します。この AWS との統合では、IAM 役割を使用して、AWS KMS に対して Tableau Server を認証し、最も要求の厳しいコンプライアンスニーズを満たすために、強化されたレベルの統合およびセキュリティを提供します
未来に向けての準備
Tableau 2019.3 の Server Management Add-on では、多くの改良点が提供されていますが、これは始まりに過ぎません。この機能を利用するには、Tableau 2019.3 にアップグレードして、アップグレードの計画を開始する必要があります。Server Management Add-on は、Tableau Server の導入レベルで別々にライセンスされます。これは、導入環境内のすべてのユーザーに対して、ユーザーにつき $3 です。サブスクリプションのコア価格設定も利用できます。
2019.3 以降も、お客様の技術的要件を満たすために、より多くの構成および管理機能を追加し続ける予定です。いくつかの機能が、Amazon クラウドで実行しているお客様に固有のものであることに気づいたかもしれません。そこから開始したのは、最初に独自の SaaS 製品である Tableau Online (AWS上で動作する) 向けにこれらの機能を構築し、ロードテストしたためであり、現在では Tableau Server のお客様が利用できるようにしました。また、AWS 上で Tableau Server を実行しているお客様も多く、そこから開始することは理にかなっていました。Microsoft Azure、Google Cloud Platform、およびオンプレミス導入のサポートにも、同様の機能を提供する予定なので、ご安心ください。また、Tableau Online についてですが、このアドオンはTableau Online のお客様を対象としてないことに注意することが重要です。Tableau Online は、完全にホスティングされているサービスであるため、お客様に代わって環境を管理し、このアドオンにおける機能の必要性を軽減しています。
来年の初めに登場する次の興味深い機能の 1 つに、ネットワークファイルストレージとの統合があります。ディスクスペースが不足する可能性を事実上排除することに加えて、これらのデバイスの多くは、バックアップのためのハードウェアスナップショット機能を提供します。このスナップショットを Tableau で活用することによって、バックアップ時間と復元時間が大幅に改善されます。アドオンのさらなる拡張には、コンテンツマイグレーションおよびリソースモニタリングツールの改善、追加のリソースガバナンスコントロール、より高度な認証シナリオのサポート、および Tableau Server のコンテナ化された導入が含まれます。
私たちは、Tableau を規模に応じて導入するお客様を支援する、法人向けのこの新しい投資分野を提要できることを嬉しく思っています。興味がある場合は、リリース前のプログラムに参加し、新しい機能が利用機能になったときに試してみることができます。お客様のご意見をお聞かせください。また、今後どの分野で新しい機能を期待しているかお知らせいただければ幸いです。
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