ユーザー同士が助け合い、ともにデータ活用を進めていく場、Tableau ユーザー会

Tableau のユーザーコミュニティの最大の特徴は、ユーザーが自主的にユーザー会を計画し開催することです。ユーザー会では、テクニックをやデータ活用のアイデアなどの役立つ情報が多く共有されます。共通点を持つユーザーが集まれるよう、地域、業界、職種などで細分化されたユーザー会が頻繁に開催されています。

みなさんは Tableau の使い手が集まるユーザー会があることをご存知ですか?

Tableau を使っていく中で浮かぶさまざまな疑問 — それは例えば技術的な計算式の Tips のようなちょっとしたものだったり、どうやってデータドリブンなカルチャーを広めていけばいいのかという大きなテーマだったりもします — を、同じ悩みを持つユーザー同士で分かち合い、一緒に解決していくことのできる素晴らしい場所です。

ユーザー主体で行われる Tableau ユーザー会

Tableau ユーザー会は、Tableau User Group (TUG) のミーティングとしてイギリスで発祥しました。その後、各地のユーザーが集まりやすいように、あちこちで TUG が設立されユーザー会が開催されるようになりました。日本では 2012 年、国内の Tableau ユーザーが増えつつあるとき、その当時からすでに古くからのユーザーであった前田周輝さんが Japan Tableau User Group (以下、日本 TUG) を立ち上げてくださり、それ以来、毎年 2 回開催される日本 TUG のユーザー会は日本のユーザーの心の拠り所になっています。

日本でも活発な Tableau User Group

Tableau ユーザー会の大きな特徴は、ユーザーが自発的に集まるという点です。Tableau が企業として主催するのではなく、熱意あるユーザーがご自身の意思で集まろうと周りの方々に声をかけることで始まります。日本 TUG が設立された 2012 年当時のユーザー会は少人数の集まりでしたが、6 年の歳月を経て非常に大きく成長し、2018 年 8 月 1 日に開催された Tableau ユーザー会には、200 名超のユーザーが集まりました (コミュニティサイトでユーザー会の告知を出して、わずか 2 週間でこれだけの方が集まりました。Tableau ユーザーの結束力と熱意に脱帽です)。

このユーザー会では、米国の Tableau Software が年に一度開催するデータの祭典 Tableau Conference の紹介に始まり、そこで行われる Iron Viz (優れた Viz のクリエイターが競い合うチャンピオンシップ) の予選会に出場したユーザーによるテクニック紹介、ならびに国内で活動している小規模 TUG の活動紹介が行われました。詳細はぜひ Tableau コミュニティサイトに掲載されているレポートをご覧ください。

ユーザー会の様子

※ 2018 年 8 月 1 日に開催されたユーザー会の様子。11 年前から Tableau ユーザーであり、ユーザー同士で Viz を披露する #MakeOverMonday チャレンジをソーシャルメディア上で主宰する英国ロンドン在住の Andy Kriebel 氏からのビデオレターに、Kriebel 氏のイニシャル A のジェスチャーで感謝の意を表明するユーザー会のみなさん。

共通点の多いユーザーと活動する魅力

レポートにもあるように、8 月 1 日のユーザー会では四国 TUG のユーザー会と Tableau に関わる API を検証する Tableau Developers Club が活動報告を行いました。この他にも日本 TUG には、業界、地域、業種ごとに細分化された小規模の TUG がいくつも存在し、頻繁にユーザー会が開催されています。

細部化された日本TUG

このような小規模 TUG が多く生まれることになった背景には、日本 TUG の思いがあります。現在の Tableau ユーザー会は 100 名や 200 名が一堂に会するも大規模なものとなりましたが、発足当時のようにお互いに顔が見える小さな規模のユーザー会のパッションも非常に重要で、規模を大きく成長させながらも参加者にそのパッションを感じていただけるようなユーザー会をどうすれば維持できるのかが、日本 TUG が抱える課題でした。Tableau ユーザーには様々な方がいます。長いこと Tableau を使っている方もいれば、今日初めて触った方もいる。マーケティング部門のアナリストの方、現場の担当セールスの方、製品開発を担当している方、IT 基盤を支える情報システム部の方もいれば、全社の意思決定を担うエグゼクティブの方もいる。これらすべての方にとって有意義なユーザー会が模索された結果、より近い課題を持っているユーザー同士が気軽にコミュニケーションできるよう規模の小さな TUG がいくつも立ち上がり、熱心なユーザーは自身に合ったユーザー会で活発に活動するようになりました (実はこの小さなユーザー会のアイデアの実現には 2015 年 6 月に立ち上がった安西麻里子さん率いる Tableau 女子会 の貢献があるのですが、この紹介はまたの機会としましょう)。このたくさんの活発な小規模 TUG を横で繋ぐ、これが日本 TUG の大きな役割となっています。外国でもたくさんの TUG が立ち上がっていますが、このような小規模 TUG の横のつながりを支援する統括 TUG のようなものは、世界でもあまり類をみないのではないでしょうか。

ユーザー会の原動力

冒頭でお伝えした通り、こうしたユーザー会の様々な企画や運営も自発的に立ち上がったユーザーの力によるものです。Tableau やデータを使った未来を共に考えるユーザーの会、それが Tableau ユーザー会です。

なぜユーザーのみなさんがここまでしてくださるのでしょうか?

もし自分の力で助けることができるのならば、目の前で困っている人に手を差し伸べたい。Tableau で自分の人生がよりよく変わったというユーザーが、自分の持てる力で他の人の人生もよりよくなるのであれば、そうしてあげたい。そんな想いがユーザー会の原動力なのではないかと思います。そんな熱意と愛溢れる人々が集まる Tableau ユーザー会、ぜひみなさんも体験しにきてみませんか?

ユーザー会でお待ちしています!

8 月のユーザー会が参加できずに終わってしまったことを残念に思ったそこのあなた、安心してください。定期的にたくさんの小さなユーザー会が開催されていますので、あなたにぴったりのユーザー会を Tableau の Web サイトからぜひ探してみてください。イベントタイプを「ユーザー会」にすると、日本で開催されているユーザー会の一覧が見られます。

いつかみなさんにユーザー会でお会いできることを夢見て!