Tableau 2022.2 の新機能 — データストーリー、自動保存、製品に組み込まれた Exchange、メトリクス、Prep の機能強化など
Tableau 最新版のお客様への提供が開始されました。Tableau 2022.2 は、より効率的なデータ準備や迅速な分析など、誰もがデータを使いやすくするための新機能を備えています。本リリースには、Tableau Conference 2022 で発表された製品イノベーションの第 1 弾が含まれています。
2022.2 の注目の機能は次のとおりです。
- データインサイトを文章化。データストーリーで自然言語によるダッシュボードの要約を自動的に生成し、ビジネスユーザー向けにコンテキストを明確にします。
- コンテンツをより迅速に検索。Tableau Cloud の新しいクイックサーチでは推奨されるコンテンツと過去の検索履歴が表示されるため、時間を節約し、インサイトを一層迅速に獲得することができます。
- 特に重要なデータを追跡。経時的な比較、ステータスとの恒常的な比較、カスタムの日付範囲の設定を行い、既存のメトリクスを編集して動的な KPI へと変換することができます。
- 合理化された Prep のフローを構築。拡張されたワイルドカードユニオンのオプションで接続を簡素化し、ドラッグ & ドロップで列の順番を指定して、データ準備フローの全体で維持できます。
- 独自の分析をすぐに開始。製品に組み込まれた Exchange では、コネクタ、ダッシュボードの拡張機能、アクセラレーターを Tableau Desktop で直接参照し、使用することが可能です。
- ブラウザでの自動保存。編集を行う際に、保存前の作業の喪失や、失敗、完成前に誤って内容を共有してしまうことを気にかける必要はありません。Tableau Cloud では、非公開のドラフト段階にある既存のワークブックでの変更を保存できます。
今すぐ Tableau 2022.2 にアップグレードして、これらの優れた機能をぜひご活用ください。
それでは、今回のリリースについて詳しく見ていきましょう。
データインサイトを文章化
データから明らかになるのはどのようなことでしょうか。ビジネスユーザーにとっては、その質問に答えることがデータドリブンな意思決定の妨げになるかもしれません。データをもっと親しみやすくするために、データストーリーを用いて平易な言葉でリアルタイムのインサイトを伝えましょう。
データストーリーとは、重要なインサイトを誰もが読めるようにまとめたものです。箇条書きのリストは、ビジュアライゼーションの補足説明として最適です。また、操作の途中でもデータの変化に応じて更新されます。
まずは、データストーリーオブジェクトをダッシュボードにドロップしてください。数回のクリックで入力をカスタマイズできます。これにより、もうダッシュボードサマリーを書く必要もなくなります。こうした自動化された平易な言葉による説明は、現在は Tableau Cloud で利用可能ですが、Tableau Server でも近日公開予定です (現在は英語のみ)。
コンテンツをより迅速に検索
先週見た便利なダッシュボードがどこにあるのかわからなくなったり、関連するコンテンツを探したいと思ったりすることはないでしょうか。
新しくなったクイックサーチを使えば、過去の検索結果や推奨コンテンツを見つけることができます。クイックサーチはどのページからもアクセスでき、コンテンツのタイプに関係なく、検索ボックスで結果を確認できます。
ワンクリックで目的のコンテンツが見つかります。データを探す時間を減らして、データを利用する時間を増やすことができます。新しいクイックサーチ機能は、現在 Tableau Cloud で利用可能です。Tableau Server では今年後半に更新される予定です。
特に重要なデータを追跡
ダッシュボードは、データを見たり操作したりするのには非常に便利です。しかし、一部の重要な数字以外は不要な場合もあるでしょう。
メトリクスを使えば、ダッシュボードを探し回らなくても、特に重要なデータを追跡することができます。すばやく簡単にデータを最新の状態に保つことができます。メトリクスは現在、Tableau Cloud で設定可能です。メトリクスは Tableau Server でも利用可能ですが、編集のサポートは今年後半に予定されています。
メトリクスを開き、鉛筆のアイコンをクリックして、実験を開始します。日付範囲、比較タイプ、比較期間を調整することができます。設定を微調整している間も、プレビューは更新されます。また、日付ウィンドウの切り替えを使用することで、設定を編集することなく、データの表示量を調整することもできます。
合理化された Prep のフローを構築
お客様からは、データの分析よりもデータの準備に時間を費やしている、といった声がよく聞かれます。Tableau Prep を使えば、データ準備にかかる時間を 60% 短縮することができます。
ワイルドカードユニオンを使用し、検索条件に基づいて、自動的にテーブルを検出して結合します。オプションが拡張され、ファイル名、ファイルサイズ、作成日、変更日、アクセス日を含めることができるようになりました。
これらのオプションにより、入力ファイルをプログラムで選択するために必要な、きめ細かな制御が可能になります。また、これらのファイル属性を出力に含めることで、データにさらにコンテキストを組み込むこともできます。
Tableau Community でのお客様の声から、データを特定の順序で表示したいという要望があることがわかりました。しかし、非常に大きなデータテーブルでは、列の並べ替えは難しく面倒な作業です。
このプロセスをより管理しやすくするには、フィールドリストビューをご活用ください。このビューにはデータが縮約されており、ドラッグ & ドロップでフィールドをすばやく並べ替えることができます。
一度順序を指定すれば、フロー全体や最終出力でもその順序が維持されます。データが望む順序で並んでいると、どのステップでも素早く方向性を定めることができます。
独自の分析をすぐに開始
分析の基盤がすでに用意されているとしたら、どうでしょう。Tableau のアクセラレーターを使えば、それが実現します。
アクセラレーターでは、エキスパートが作成したすぐに使用できるダッシュボードにより、実用的なインサイトがすぐに得られます。また、Tableau Exchange の信頼できるこれらのプロダクトは、Tableau Desktop から直接利用することができます。
[その他のアクセラレーター] をクリックすると、あらゆるユースケースに対応するプロダクトが表示されます。検索とフィルタリングで選択範囲を絞り込めば、目的のものがすぐに見つかります。
ダッシュボードをさらにレベルアップするには、[オブジェクト] メニューから拡張機能をドラッグ & ドロップして、ダッシュボードに独自の機能を追加したり、Tableau の外部のアプリケーションと統合したりします。
ブラウザでの自動保存
作業を進めた後にその内容が失われてしまうのは、とてもショックなことです。やり直すために必要な作業を覚えていても、失ったものを作り直すのは時間がかかります。
自動保存があれば、いつでも中断したところから作業を再開することができます。パブリッシュの準備ができるまで、編集内容は継続的に下書きに保存されます。自動保存が有効になっていることをさらに確認するには、[パブリッシュ] ボタンのそばに「すべての変更を保存しました」と表示されていることを確認します。
これで、保存前の作業を失ったり、失敗したり、完成前に誤って共有したりする心配をせずに、自由に作業を行えます。最後に保存したタイミングを気にすることなく、フローに沿って分析を行いましょう。
Tableau コミュニティの皆様に感謝いたします
Tableau の各回のリリースは、皆様から日々いただいたインスピレーションと、皆様のパートナーシップおよびサポートによって実現されています。また、皆様の卓越した専門知識、創造性、データ活用による問題解決への取り組みなくしてリリースを実現することはできなかったでしょう。
アイデアフォーラムにアクセスすると、皆様の素晴らしいご提案によって実現した機能をすべてご覧いただけます。ご紹介した待望の新機能のすべてを使い始められるように、忘れずに Tableau を最新版にアップグレードしましょう。
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