サイバーエージェント、膨大な広告データからインサイト発見 勘に頼らずデータドリブンで意思決定

株式会社サイバーエージェントは、インターネットを主軸として広告ビジネス、コミュニティ、ゲームビジネス、アメーバビジネスを行っています。

アドテク本部でインフラマネージャーを務める鷹雄健さんは、さまざまな解析ツールや分析基盤を使っていたものを、Tableau を導入することにより統一して可視化し、下記のような効果が得られたと語っています。

  • データソースに直接接続して、データを取り出せる
  • 数週間~数か月かかってい作業が、数時間~数日間でできるようになり、大きく作業時間が短縮された
  • 気づきにくい異常値やアクセスだけでなく、さまざまな広告配信における KPI に簡単にもアクセスできる
  • 勘に頼るのではなく、データドリブンな考え方が根付いた

Tableau: Tableau を導入してどのような変化がありましたか?
アドテク本部 技術戦略室 Central Infrastructure Agency インフラマネージャー、鷹雄健さん : Tableau を導入したことで、データドリブンな考え方が根付いてきています。Tableau を入れる前は、広告の配信ロジックや、どのようにしたら売上が伸びるかというところは、結構勘に頼っている部分が少なからずあったと思います。そういうところが実際にデータを使って話ができると、徐々に思考が変わってくるというのが、大いにメリットがあったと思います。

Tableau: サイバーエージェントについて教えてください。
鷹雄さん: 私たちはインターネットを主軸とした 21 世紀を代表する会社をビジョンとしたビジネスを行っています。大きく分けて広告ビジネスと、コミュニティ、ゲームビジネス、アメーバビジネスを行っています。

Tableau: どんなお仕事をされていますか?
鷹雄さん: 私達の部署はアドテク本部と言いまして、広告全般を行っている部署になります。

アドテクスタジオにはだいたい 20 以上のプロダクトがありますが、その各プロダクトで Tableau を使っています。

Tableau: Tableau を使うことで鷹雄さんご自身の仕事の仕方に変化はありましたか?
鷹雄さん: Tableau を使い始めて、データを意識して考える力がついたと思います。大きいデータをレポートとしてちゃんと意識して見るのに今まで非常に時間がかかっていたので、ダッシュボードでデータをすばやくレポート化するということが、本当に今役に立っていると思っています。

Tableau: Tableau でできるようになったことを教えてください。
鷹雄さん: それぞれのプロダクトでさまざま解析ツールやデータ分析基盤がありました。BIツールを使ってるところもあれば、使ってないところもあり、データを可視化するということが統一されていませんでした。そういう部分が、Tableau を入れて解決できたと考えています。

データの可視化が非常に速くできるので、普通に運用している中では気づきにくい異常値やアクセスに気づけたり、いろいろな広告配信のさまざまな KPI に簡単にアクセスできたり、とても便利に使っています。

Tableau を入れることにより、広告の配信ロジックやどうしたら売上が伸びるかというところは、勘に頼っている部分が少なからずあったと思いますが、実際にデータを使って話ができると徐々に思考が変わってくるというのが、大きなメリットだと思います。

Tableau: 利用しているデータソース、データベースについて教えてください。
鷹雄さん: アドテクは広告配信のシステムですので、基本的にデータ量が大きくなります。Hadoop で言うと数十ペタバイト、Redshift に関してもノード数で言うと 100 ノード以上あり、データ量が膨大です。データの形式は、Big Query や Redshift、Hadoop など形式はさまざまです。もちろん MySQL であったり CSV を取り込んで、データマートとして利用しているという例もあります。

基本的には MySQL をマスターにしているプロダクトが多いので、MySQL のマスターデータと Hadoop や Redshift の実データを掛け合わせて抽出しています。

Tableau: どのような業務・役割の方が使用していますか?
鷹雄さん: データサイエンティストや、アプリケーション、サーバサイドエンジニアの方達が、マネージャーや営業にレポートとして見せるためのダッシュボード作成に使っています。

Tableau: どの程度の時間短縮になりましたか?
鷹雄さん: 一般的にデータでレポートを出すとなると、実際に SQL を書く以前に、データをどう集めるかというところから考えますが、Tableau であれば、データソースにそのまま直接つないで、データを取り出すということができるので、インサイトを引き出すまでの時間が短縮されました。

以前は、管理画面を一からプログラムで作成し、ビューを作ってデータを表示するのに何週間何か月かかっていたものが、Tableau Desktop を使ってビューとダッシュボードを作成すれば数時間から数日でできてしまいます。本当に一瞬でできてしまい、作業時間が短縮されています。

Tableau: Tableau Server を使う最大のメリットは何ですか?
鷹雄さん: Tableau Server は、Webでアクセスできるのが大きなメリットだと思います。いろいろ見るのにアプリケーションを入れるというのは若干敷居が高い場合もあるので、アカウントを発行してすぐにデータを見てもらえるというのは本当に便利だと思っています。

Tableau: Tableau の導入を考えている方に、何を勧めますか?
鷹雄さん: トライアル版をデータソースにつないで、1 時間でもいいから触ってみると、おそらくもう選ばざるをえなくなります。ものすごく簡単で、説明書などを見なくてもマウスでカチカチやるだけで自分が出したいレポートがすぐ出る。さらに、コミュニティもあり、自分が出したいけど出せないようなものも、いろいろ話していく中で解決する。そういう理由で、導入したい人はまずいったん試用をしてみるっていうのが良いと思います。